高齢者にプロバイオティクスがおすすめされる理由

2018年08月01日

健康カップル

中高齢者の健康と関りが深い腸内環境ですが、腸内と深い関係にあるとされるプロバイオティクスがおすすめされる理由があるようです。

またプロバイオティクスが高齢者の血糖値や脂質に良い影響を及ぼす可能性があるという研究結果も出ています。

今日では、公衆衛生システムの進歩などにより、ほとんどの国において平均寿命が延び続けていることは周知のとおりです。
そして高齢者の健康は、重要な懸念事項として常に研究されています。
とりわけ世界の中においても、日本は全人口における高齢者の割合が高い高齢者社会ということもあり、特に高齢者の健康や周辺事項においてはリードする立場にあるといえます。

健康は腸内環境で大きく左右されることは近年で多くのメディアにて取り上げられているとおりかと思いますが、腸内に有益とされる報告が多い高齢者におけるプロバイオティクスやプレバイオティクスの研究はまだあまり、豊富とは言えないものの、最近の研究では、高齢者の健康と腸内微生物叢(腸内フローラ)の重要な関係が報告されています。

高齢者特有の慢性的な炎症、認知症、アルツハイマーまたは動脈硬化症などの症状や疾病のほとんどの加齢に関連する健康問題に腸内微生物が関連してきます。
腸内微生物の組成の変化(腸内フローラの変化)は、高齢者のさまざまな疾患や老化現象の進行にも関連するためです。

プロバイオティクスは、体の免疫機能を調節することによって人の健康を改善してくれる可能性があります。
いくつかの試験では、プロバイオティクスが呼吸器感染症を予防できることがわかっています。
高齢者には急性上気道感染症、肺炎などの症状が多くみられますが、このような症状に対するプロバイオティクスの新しい研究もされているようです。

また、ビフィズス菌のなかでもビフィドバクテリウム・ビフィダムという菌を用いての研究では、中高齢者の血糖値や脂質に良い影響を及ぼす可能性があるという研究結果も出ています。

この研究では、ビフィドバクテリウム・ビフィダムTMC3115株(TMC3115)を、軽度の高血糖および異常脂質血症の45~75歳の47人の被験者に3週間経口投与し、血液サンプルを採取しました。そして3~4週間後微生物叢を分析するために便サンプルを収集したものです。
その結果、TMC3115は、被験者の血漿TCおよびLDL-Cレベルを低下させたことがこの調査においてはわかりました。
TMC3115投与は、一般的に言われるところの善玉菌を増加させ、悪玉菌を減少させることが分かったのです。
この研究は少人数の被験者が対象であっために更なる研究が必要と言えるものの、腸内フローラの調節による異常脂質血症の血清コレステロール代謝に有益な効果を示す可能性があることを示しています。

今後、平均寿命はますます延び続けることと考えられますが、平均寿命のうち、健康で活動的に暮らせる期間を健康寿命と言います。
健康寿命を延ばすためには、ますますプロバイオティクスのような菌のサポートがおすすめされるのかもしれません。

 

引用文献:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24889891
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25927096
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29974409

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