アルツハイマーの予防におすすめの食べ物や食事

2015年01月09日

健康

治療が難しく、治りにくい病気として数えられる1つにアルツハイマー型認知症があります。

アメリカの発表ですが、同国内には500万人の人がアルツハイマー型認知症を煩い、6番目に高い死因と報じられています。

また、その数や割合は今後益々勢いを増すことが世界的な報告で明らかになってきたようです。

 

そんな中で、アメリカの大学であるUCLAの小さな研究報告が脚光を浴びています。

アメリカのメリーサウスイーストンアルツハイマー病リサーチセンターでディレクターを務めるDr. Dale Bredesenらを中心とした研究の中で、55から75歳の男女10人に対して半年間において行われた研究で10人中9人に大きな改善も含む改善が観られたと報告されたからです。

その報告はニュースでも取り上げられ、実際に私も拝見したのはアメリカ大手のCNNのニュースで知りました。

 

アルツハイマー型認知症:

Bredesen博士が行うアルツハイマーについてのわかりやすい説明として、36程度の様々な要因と役割が存在し炎症の原因やバランスを崩すと考えられ、家に例えるとするならば、屋根に大きさが異なる36もの穴が開いてしまい、それらを修復していく必要があるのがアルツハイマー病と伝えています。

 

治りにくい理由

同博士は人体を屋根に例えて説明をしていますが、人の身体は当然ですが個々で異なり、例えば運動不足という小さな穴が存在する場合はそれを埋めるための運動が存在するというように、それぞれには原因と解決法が存在します。

また単体だけで埋まる穴と、相乗効果で埋まるものが存在している可能性もあります。

そのために1つの穴を集中して埋めようとするのが薬が持つ傾向であるために、効果がないことも驚かず、直すことが難しいのだそうです。

 

報告で観えてくる予防におすすめのヒント

今回の研究では10人の参加者に対して36のうち、10から24の穴(問題)を修正していく必要性があったとしています。

10人のうち、1人だけは研究中もアルツハイマーの症状が進み、逆にいうと他の9人は初期症状に近かったこともあり、徐々に改善が観られたそうですが、改善のために行われた内容で私たちが同じように行った場合に同様の結果が出るとは限りませんし、発症している場合は慎重な対応が必要なこともあり、アルツハイマーの予防におすすめのヒントとして考えることができるのではないでしょうか。

UCLAが行った研究では血中のビタミンD濃度を高める、脳内環境の橋渡し役としてフィッシュオイルのDHAを補う、胃腸の状態を最適化する、食事でインスリンをコントロールすることなどを中心に考えられたようです。

 

アルツハイマーの予防におすすめの食事

同研究以降でも継続して結果が伴っている人の例には食事と他のことを組み合わせているようです。

予防で注意したいおすすめの食事は次のとおり:

・炭水化物を減らす

・缶やパッケージ、箱等に入っている食品を食べない。

・砂糖、加工食品、麦類、スターチは脳内の炎症を避けるために遠ざける

・果物、生野菜とオリーブオイル、発酵食品をたくさん食べる

DHA乳酸菌プロバイオティクス、ハーブのサプリメントと、ココナッツオイルを使用する

・肉類は主に魚とし、肉はあまり食べないものの食べる時は草で育てられたグラスフェド牛にする

・夕食から朝食までの時間を12時間あける

・就寝3時間前には食事を終える

 

食事以外のおすすめでは定期的な運動、8時間近くの睡眠、女性ホルモンの崩れが伴う場合はホルモンセラビーが挙げられていました。

 

原文を和訳された「アルツハイマー病の終焉」もおすすめです。

 

 

参考にした情報:

ジ・エンド・オブ・アルツハイマー(原文英語)Dr. Dale Bredesen

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