キノコがは健康や予防効果に良い食べ物か？
食品の値上がりが出始めている昨今ですが、唯一と言っていいほど値段が下がっている食品があるそうです。
それは、キノコです。
今では食生活に欠かせない存在のキノコですが、キノコははるか昔からの伝統医学に使われててきた食用菌の一種です。
健康には様々な利点があると言われています。
特に、心臓の健康を守ることや体を癌から保護する可能性にも期待できる食品として注目されています。
いろいろな料理に合わせやすいいだけでなく、一般的に流通するキノコ類の食品についての健康や予防効果を再確認します。
キノコの健康効果
きのこには、タンパク質、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質が含まれています。
これらの栄養素には、次のようなさまざまな健康上の利点があります。
-抗酸化物質
抗酸化物質は、体が代謝などによって生じる有毒な副産物であるフリーラジカルを排除するのを助ける化学物質です。
フリーラジカルはそのままだと体内に蓄積する可能性があり、蓄積しすぎると酸化ストレスが発生する可能性があります。
酸化ストレスは、体の細胞に害を及ぼし、老化をはじめさまざまな健康状態の悪化につながる可能性があります。
きのこに含まれる抗酸化物質には、次のようなものがあります。
セレン
ビタミンC
コリン
-抗がん
米国の国立がん研究所によると、キノコに含まれる抗酸化物質は、肺がん、前立腺がん、乳がん、その他の種類のがんの予防に役立つ可能性があるそうです。
一部の情報によると、セレンが癌の予防に役立つ可能性があることを示唆しています。
また、きのこに含まれるもう 1 つの抗酸化物質であるコリンにも、抗がん効果があるかもしれません。
いくつかの研究では、コリンを摂取するとある種のがんのリスクが低下する可能性があることが示唆されているようです。
-糖尿病対策
キノコはまた、非常に食物繊維の多い食品です。
食物繊維は、2型糖尿病などを含む多くの健康状態の管理に役立つ可能性があります。
2018年の報告によると、繊維を多く食べる人は2型糖尿病を発症するリスクが低い可能性があるとのことです。
また、食物繊維は血糖値を下げるのに役立つ可能性もあることがわかっています。
スライスした生のキノコ70ｇには、約1ｇの繊維が含まれているそうです。
アメリカ人の食事ガイドラインでは、性別と年齢に応じて、毎日 22.4 ～ 33.6 g の食物繊維を摂取することを推奨しているそうです。
野菜などほかの繊維を含む食品と合わせて、推奨される量の繊維を摂取することは健康に貢献することにつながることが期待できます。
-心臓の健康への貢献
きのこに含まれる繊維、カリウムやビタミンCは、心臓血管の健康にも貢献する可能性があるようです。
カリウムは、血圧を調節するのに役立ち、高血圧や心血管疾患のリスクを低下させる可能性があります。
そのためアメリカ心臓協会は、食事中塩分量を減らし、カリウムを含む食品をより多く食べることを推奨しています。
現在のガイドラインによると、人々は毎日約4,700ミリグラム（mg）のカリウムを消費する必要があるそうです。
きのこは、カリウムを含む食品としても注目されているようです。
また、2016年の研究では、ビタミンC欠乏症の人は心血管疾患を発症する可能性が高いと示唆されているようです。
これを予防するためには、ビタミンCを摂取することがおすすめされます。
また、多くの種類のキノコの細胞壁に存在する「β-グルカン」と呼ばれる繊維の一種を摂取すると、血中コレステロール値が低下する可能性があるという報告もあります。
特にシイタケの茎は、ベータグルカンの宝庫とも言えそうです。
そういった意味でも、普段捨ててしまっている方も、ぜひ摂取してほしい部分です。
-妊娠中の健康サポート
多くの女性が妊娠中に葉酸のサプリメントを摂取して胎児の健康を守ろうとしますが、キノコも葉酸を含む食品の一種です。
現在のガイドラインでは、成人は毎日 400 mcg の葉酸を摂取することが推奨されているようです。
丸ごとの生のキノコ1カップには、16.3 マイクログラムの葉酸が含まれていると言われています。
このように、キノコ類を含む食品には多くの健康上の利点が存在すると言われています。
いろいろな料理に合わせやすく、健康にもこのように役立つ可能性の高いキノコは、お財布にも優しく、健康や予防効果のためにも積極的に摂取したい食品や食事の一つと言えそうです。
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