ビタミンD不足と自閉症スペクトラム障害の関係

2018年09月03日

子供の健康

ビタミンDの不足や欠乏は世界的に問題視されてきているように思いますが、子供の自閉症スペクトラム障害とビタミンD不足の関係や比較についても議論されているところでもあります。

ビタミンD栄養素:
ビタミンDの栄養素は昔と比較して、体内に不足しやすく、一方でより重要視されてきているように思います。
日本ではビタミンDの重要性についての議論はあまり耳にしませんが、海外では以前から随分と活発になされています。
以前は、海外でも冬の日照時間が少ない地域などでの話題が多かったものの、近年は欧米でもビタミンDの栄養素は大切さは通年において目にしたり、耳にするまでになっています。
それは、太陽のビタミンといわれてきただけではなく、例えばがんを患っている人においてビタミンDが不足している場合が多かったり、抗鬱があったり、不眠症に悩まされている場合も同じような状態であったり、ビタミンDの値が少ない場合においては免疫力が落ちやすい状態になるなどさまざまな状況や症状とビタミンDとの比較が表に出てくるにしたがって、注目度も高まってきているといった感じでしょうか。
更に言えることは、ビタミンDの栄養素を食べる機会が昔ほど多くないことも話題のきっかけにつながりやすい状況をつくっているのかもしれません。

ビタミンD3と自閉症スペクトラム障害についての報告:
2016年に報告されて、いくつかのメディアでも発表されたことで話題になったニュースをご紹介します。
日本でもそうなってきていますが、アメリカでは自閉症スペクトラム障害やADHDをはじめとするいわゆる発達障害と診断される子供数が急速に増えてきています。
そのために、それらの原因を探るべく、さまざまな研究や報告を目にしています。
今回ご紹介するのは、その中の1つで体内のビタミンDの値と自閉症スペクトラム障害の関係について報告されたものです。

研究では自閉症スペクトラム障害と診断された3~9歳の109人の子供を無作為に2つの被験グループに分け、1つのグループには1キロの体重あたりに対して300IUあるいは1日の上限が5,000IUになるようにビタミンD3を与え、もう1つのグループには偽粒であるプラセボ粒を与えて4カ月の観察を行いました。
測定方法は子供の自閉症重度測定、通常とは異なる行動チェックリスト、社会反応測定、自閉症治療評価チェックリストを用いて、4カ月後にそれぞれぞのように変化が生じたかを測定した調査です。
報告された調査結果によると、ビタミンD3の栄養素を摂取したグループでは副作用も無く、大きく改善されたことが発表されたことからもメディアでも紹介されたようです。

被験者の数が少ないことに加えて、実施期間も短かったことなどを考慮すると、発表された報告が十分な内容かどうかという点にたどり着きます。
ビタミンDの報告については、まだまだ日本でも未知数な点があることからも、もっと大掛かりで長期にわたる更なる研究報告に期待したいところでもあります。

 

参考にした文献:

Saad K, et al. Randomized controlled trial of vitamin D supplementation in children with Autisum spectrum disorder.

J. Child Psychol Psychiatry,

2016 Nov 21

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