ADHDとホスファチジルセリンのレシチン
日本を含む先進国において、特に子供に増加しているADHD(注意欠陥多動性障害)。
ADHDと診断された子供を対象とし、レシチンのホスファチジルセリン栄養素をもちいた研究で有意な結果が報告されました。
増えているADHDの子供の数:
アメリカの精神医学会の報告では、学校に通う子供の3〜7%の子供たちがADHDと診断されていると伝えています。
その一方で、米国疾病予防管理センター(CDC)の発表では4〜17歳の子供で10人に1人に近い9.5%にあたる540万人の子供たちがADHDと報告しています。
子供のADHDの数は2003年から2007年の間において、22%増えているのだそうです。
そのためにADHDに関係する調査や研究を見かける機会が増えているように思います。
ADHDとホスファチジルセリンの調査報告:
4〜14歳で薬を処方されていないADHDの36人の子供たちをランダムに選出し、二ヶ月間において毎日ホスファチジルセリンのサプリメントを200mg摂取するグループと偽粒であるプラセボを摂取するグループに分けて調査がおこなわれました。
治験前に参加した子供たちの短期聴覚記憶、不注意、衝動性、作業記憶について調査前と、二ヶ月後に測定しスケール化し、両グループ間の差が確認されました。
ホスファチジルセリンのサプリメントを摂取したグループの子供たちにおいては大きくADHDの症状が改善されたことを確認。
一方のプラセボグループでは改善が確認できなかったとのことから、ホスファチジルセリンは有意な結果を導いたと報告しています。
結論として、研究者らは子供のADHDに副作用がなく、安全で自然なレシチン栄養素のホスファチジルセリンはおすすめできると結んでいます。
食べもので補うレシチンやホスファチジルセリン:
大豆レシチンの名前でも知られるように、大豆や大豆を使用した豆乳などの飲料や食べ物、肉類にも少量含まれることで知られます。
参照:
Hirayama S. et al. J Hum Nutr Diet. 2013. Mar. 17.
*今回の調査との関係性はありません。