LGSリーキーガットシンドローム(腸管壁浸漏症候群)の原因と見分け方とおすすめされる栄養素

2016年03月30日

腸内細菌とマイクロバイオーム

 

LGSはリーキーガットシンドロームの頭文字で日本語では腸管壁浸漏症候群で知られます。

 

病気と向き合う専門家の多くはLGSはさまざまな病気の根源となっているとアメリカでは伝えられることもあります。

 

リーキーガットシンドロームの原因と、見分け方、それにおすすめされる栄養素までご紹介します。

 

 

なぜ腸なのか:

 

ヒポクラティスの有名な言葉に、全ての病気は腸内から始まるというものがあります。

 

つまりは、腸内フローラ、微生物の集合体であるマイクロバイオーム、善玉菌など腸内環境が全ての病気と深く関わりを持つだけでなく、あらゆる病気の根源になりえるということのように受け取ることができます。

 

事実、健康や病気の予防と大きな関連性を持つ免疫力は腸で70%以上が左右されると報告されるほどに、腸内環境をきれいに整えておくことが、何よりの備えといえますし、腸管壁浸漏症候群の名前のとおり、LGS(リーキーガットシンドローム)も腸内の管から穴が開くことで腸の外にさまざまな物質が流れ出すことで、いろいろな疾患が出てくる原因をつくるために、腸内の改善が一番の近道といえます。

 

 

LGS(リーキーガットシンドローム)の原因:

腸に穴が開くLGSの腸管壁浸漏症候群となる原因はさまざまといわれますが、原因の根源は大きく分けると次の4つに分類されると報告されています。

 

1. 食べ物(2015年にハーバード大学はパンや麺類、加工食品に多く使用される小麦に含まれるグルテンは体内で消化されないと報告)

2. 慢性的なストレス(過度なストレスは体内のビタミンミネラルなどの栄養素を使うといわれます)

3. 有害物質(添加物や化学物質、環境汚染物質など)

4. 体内微生物(微生物の集まりをマイクロバイオーム)のバランスが崩れ

 

 

腸内環境とLGS(リーキーガットシンドローム)の見分け方:

腸内環境がどのような状態にあるのかを見分ける一番簡単な方法は便通を観ることのように思います。

 

私たちの身体のサイクルは一日24時間のうち朝4時から昼の12時頃の時間帯はデトックス(解毒)の時間といわれ、腸内が良い状態にある場合は毎日その時間帯に1回は排便があります。

 

 

また、気になるリーキーガットシンドロームかどうか、あるいは今後LGSに発展していくかを見分ける確認事項として、下記の症状の中に当てはまるものが存在するかどうかが問われることが多いようです。

1. 食べ物にアレルギー反応、過敏症。

2. 慢性疲労、不眠症、自己免疫疾患、ルーパス、セリアック病

3. 消化不良、ゲップ、ガスが出る、便秘、締まりのない便、胸焼けなどが続く場合。

4. 臓器炎症やクローン病、大腸炎。

5. 甲状腺橋本病

6. 副腎疲労やカンジダ、低体温や低代謝。

7. 不安やうつを含む感情のブレが多かったり、自閉症。

8. 慢性的な痛み(関節痛や筋肉痛、頭痛など)

9. 皮膚の問題(湿疹や他の炎症、乾燥肌、多いニキビや吹き出物、紅点顔など)

 

 

腸内環境を改善するためには、腸内の善玉菌や悪玉菌だけにとどまらず、腸内フローラや私たちの身体そのものともいえる微生物の集合体であるマイクロバイオームのバランス、そして何よりもリーキーガットシンドロームの原因をまずは日々の生活から取り除くことが欠かせません。

 

LGSの原因を取り除くことと同時に、良い食べ物や栄養素を取り入れていくことも大切です。

 

 

リーキーガットシンドロームにおすすめされる栄養素:

腸内環境に良い食べ物や栄養素はLGSにも良いことがわかります。

 

食べ物では多くの食物繊維、酵素にビタミンミネラルが豊富な野菜や果物、発酵食品、大切な潤滑油で炎症を抑える働きがある油である脂肪酸もおすすめです。

 

LGSの原因を取り除くこと、食べ物を選択すること、それに栄養素としては主に下記が主にリーキーガットシンドロームにおすすめされています。

乳酸菌、ビフィズス菌、プロバイオティクス

消化酵素

ビタミンミネラル

Lグルタミン

ケルセチン

オメガ酸(DHAやEPAなどオメガ3脂肪酸)

オレガノオイル

亜鉛

・リンゴ酢

活性炭

MSM

ミルクシッスル(オオアザミ)

Nアセチルグルコサミン

リコリス

スリッパリーエルム

・ココナッツオイル

など

 

 

腸内環境を制することが病気予防でも治療でも一番の近道であること、腸管漏れが発生するリーキーガットシンドロームでは血流に毒素なども流れ込むことや、腸と脳は直結していることからも認知症をはじめとする脳への影響も考えられることからも、しっかりと管理することがおすすめです。

 

 

参考にした情報源:

マイクロバイオーム・メディスン・サミット2016年3月4−5日

Josh Axe医学博士によって執筆された書籍 Eat Dirt(英語)

 

 

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