自己免疫疾患で栄養素不足が原因での関係性

2018年08月22日

77280_700

自己免疫疾患を患う人の数は近年増えていると伝えられていますが、栄養素の不足が原因である場合や、食べ物や食事、食生活との関係性なども明らかになってきているようです。

 

今回の記事では、自己免疫疾患になる原因と関わりがあるともいわれる不足している可能性が高い栄養素のご紹介です。

もちろん、食べ物や食事で摂取できる栄養素については、サプリメントなどで摂取する場合のように何か特定の1つの栄養素であることは少ないことからも、あくまでも自己免疫疾患を患っている患者さんを数多く診てきた先生による文献が情報源になっていますので、ご留意ください。

 

自己免疫疾患の原因と関係があるとされる食べ物や食事で補う栄養素例:

マグネシウム:

マグネシウムの栄養素の不足や欠乏と考えられる人の数はどうやら相当数存在しているようです。

1992年に初めて開催された世界環境サミットによる報告でも原因が報告されました。

今から20年以上も前にも関わらず、その当時から100年前の世界の土壌内の栄養素との比較のスライド部分には、世界のどの地域においても、少なくとも100年前と比較して土壌内に含まれるマグネシウム栄養素などミネラル類の栄養素が55から多い地域では80%も低くなっていることが報告されていました。

日本でも70%程度減少していることが記載されていました。

食べ物や食事で摂取できる栄養素がそれだけ低くなっていることを考えると、それだけでも自己免疫疾患のように免疫レベルと関わる症状や疾患の原因として考えられていてもおかしくないのかもしれません。

自己免疫疾患の症状で共通することが多い1つに慢性疲労症候群が挙げられていますが、日本においても多くの人々がいつも疲れていたり、眠気を感じているのではないでしょうか?

マグネシウム栄養素のように食べ物や食事で摂取できる栄養素だけにとどまらず、ストレスの多い社会ではそれが原因でマグネシウムをはじめとした栄養素が欠乏しやすい状態にありそうです。

また、私も含めていえることですが、間食や甘いデザート類などのように糖類を含む食べ物や食事が多い場合にはマグネシウム栄養素が奪われやすい状態になることも知られているところです。

 

ビタミンB群:

ビタミンBの栄養素は、エネルギーや細胞と関りがある栄養素としても知られているところです。

ビタミンB群はエネルギー以外にもホルモンや免疫、自律神経系や消化などとの関りがあることも報告されています。

 

自己免疫疾患に挙げられる共通する症状の多くに、ビタミンB群の欠乏や不足と関りがあることからも自己免疫疾患との関係性もあるのかもしれません。

 

また、ビタミンBの栄養素が低い状態にあればあるほど、体内の免疫に自らが攻撃をしかける状態が発生しやすいことも報告されているようで、そのような状況は自己免疫疾患と同じようにとらえられそうです。

 

野菜や果物のようにビタミンB群を豊富に含む食べ物や食事の頻度が減ってきている昨今においては、尚更のこと自己免疫疾患の症状との関りや原因、引金として話題になりそうな栄養素といえます。

 

ビタミンD:

自己免疫疾患の症状のような免疫系統とビタミンD栄養素は関連性が大きいことでも知られています。

ビタミンD不足や欠乏は自己免疫疾患の原因や引き金の1つとして良く報告されているものでもあります。

 

日本ではさほどビタミンDの栄養素は注目されていませんが、海外では非常に人気の高い栄養素で、近年はサプリメントでいえば常にトップ5に入る人気です。

ビタミンDの栄養素の不足や欠乏しやすい原因は、何といっても日光浴の時間が昔よりも随分と短くなっていることが含まれます。

また、ビタミンDの栄養素を含む食べ物や食事をしていないことも挙げられていますので、多くの人は今やビタミンD不足と言えそうです。

 

オメガ3脂肪酸:

オメガ3脂肪酸の栄養素で良く知られるのは魚に含まれるDHAやEPA、植物由来ではご存知のエゴマ油や亜麻仁油、最近ではヘンプシードオイルなどのように共通していえるのは、鮮度が大切で酸化が速いということです。

魚の価格高騰、魚から肉系食べ物や食事への変化、外食や中食、サラダ油の多様化などが原因となって、オメガ3脂肪酸の栄養素を摂取する頻度は多くの人にとって減ってきています。

体内のオメガ酸のバランスもそれによって崩れる原因になっていることも知られるところです。

オメガ3脂肪酸の働きの1つには炎症を抑制することも含まれていることもあって、自己免疫疾患の症状のように炎症がある場合にはおすすめされる栄養素の1つです。

 

亜鉛:

亜鉛の栄養素が持つ働きの中には免疫組織との関係性だけにとどまらず、皮膚の保護や白血球との働きとの関りも多いことで知られています。

また、自己免疫疾患の症状を持つ人の多くの血液検査では、亜鉛の栄養素も低いレベルにあることが少なくないようです。

亜鉛を含む食べ物については、牡蠣をはじめとするシーフードが日本人には合うのではないでしょうか。

 

参考にした情報源:
エミーマイヤーズ医学博士の公式ホームページ
2018年4月
6 key nutrients deficiencies linked to autoimmunitiy

 

マグネシウムとは?

ビタミンB群とは?

ビタミンDとは?

オメガ3脂肪酸とは?

亜鉛とは?

オンラインショップ