マグネシウム栄養素不足時の症状と欠乏しやすい理由

2019年08月19日

野菜の食べ物と栄養素

世界的に多くの人にとって体内のマグネシウム栄養素が不足、又は欠乏している状態であることが報告されています。

マグネシウムが足りない理由は何でしょうか?不足した場合、どのような症状が出やすいのでしょうか?

世界的にマグネシウム栄養素が不足しやすい理由?:

マグネシウムは体内でとても大切な働きをする主要ミネラルです。
心臓や血管、神経伝達や脳の働き、インスリン代謝、血圧、筋肉、DNAの合成や再生など、幅広く関係する栄養素です。
そのマグネシウムですが、日本だけでなく、世界的な人々の体内において、不足や欠乏しやすい状態にあることが報告されています。

過去30年間の推移を診ても、疫学的にも実験や臨床研究の場においても、慢性的なマグネシウムの欠乏症状は身体の不調と関連することが報告されています。
では、そもそも、なぜ私たちの体内でマグネシウムが不足したり、欠乏したりしやすくなっているのでしょう。

少なくとも3つの理由を挙げることができます。
1つ目は、土壌や食品に含まれる栄養素の低下、
2つ目は、食品や食べ物、食事の変化によって加工食品が増えたこと、
3つ目は、昔よりも私たちの身体は、食べ物を消化や吸収しにくくなってきていること、
上記の報告は、研究報告で良く挙げられている点といえます。

では、実際にマグネシウムの栄養素が体内で不足したり、欠乏したりすると、どのような症状が出やすいと言えるのでしょうか?

マグネシウム栄養素の不足や欠乏での症状例:

・体調不良全般に共通することが多い症状、
・感情の上下や不安、無関心など脳や自律神経と関わる症状、
・血管内の血栓につながる症状、
・心臓の不調、
・高血圧、
・不整脈、
・消化管系の疾患、
・女性に多い甲状腺の症状、
・糖尿病、
・子供の発達障害、
・偏頭痛、
・低カリウム血症
など。
上記のように、マグネシウムが関連する症状は多様化していることが、わかります。
そのために、まずはマグネシウムを含む食べ物を多く食事に取り入れておくことが、予防や改善などにおすすめといえます。

マグネシウムが豊富な食材例として、緑黄色野菜、全粒および未精製の穀物、種子、ナッツ類、アーモンド、ココア、硬水、本物の塩、などが挙げられます。
気になる場合は、いつもの食べ物や食事で調整することからはじめてみては、いかがでしょうか。

参考にした情報:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27910808
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29036357
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26404370
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24325082
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17804670

*これらの情報は、治療を目的とした医療に代わるものではありません。

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