大人や子供の脳神経と関連するオメガ3脂肪酸

2016年05月25日

 

オメガ3脂肪酸

大人の脳の60%以上は油でできていることで知られています。

成長中の子供や幼い子供の脳や神経にも油の質が大きく関係し、大人だけではなく子供を産む妊娠前や妊娠期間中もオメガ3脂肪酸がおすすめされるのにも理由があります。

 

心配症や不安症と脳神経の現状:

アメリカの政府が発表する統計になりますが、心配や不安が大きく脳や神経とも関係がある症状でも知られる心配障害や不安障害はアメリカ国内だけでも4000万人もの大人に影響し、メンタルヘルスに使われるお金の3分の1を占めていることが報告されています。

国の健康統計を数字で示す指標では、脳神経と深い関係があり、日本でも増えている抗うつ剤は、今や10人に1人の割合でアメリカでは使われるまでになり、とりわけ40代と50代の女性に至っては25%にあたる4人に1人が抗うつ剤を使用していることが明らかになっています。

 

上記の数字を観るだけもいかに多くの人が不安や心配事を抱えながら生活し、脳や神経に影響をしているかがうかがえます。

 

脳の60%は油で構成され、その油の質によって日々の感情、考え、決断にもそれぞれ大きく関わってきます。

 

脳内の油が変われば考え方や言動にも変化:

現代生活では食生活の変化によってオメガ6が増え、オメガ3脂肪酸の割合が低くなりすぎていることと、そのバランスの崩れとアレルギーや花粉症をはじめとする多くの症状や病気との関連性についても以前から指摘されています。

ハーバード大学とタフツ大学がおこなった最新報告では、大人の脳でとりわけ妊娠している妊婦の女性の脳神経が子供にも影響していることが伝えられました。

 

2525人の子供を対象にした調査で、その子供の産みの親が妊娠期間中に平均7.3ヶ月にわたりオメガ3脂肪酸のフィッシュオイルでDHAとEPAのサプリメントを摂取した妊婦の赤ちゃんや子供の脳神経の発達がそうでない妊婦から生まれた子供よりも良かったことが報告されました。

 

DHAEPAもオメガ3脂肪酸を豊富に含むフィッシュオイルで知られ、魚から抽出される栄養素です。

日本人は先人から魚を食べる民族で世界の国々から賞賛され、羨ましがられてきました。

特に青魚のイワシ、アジ、サンマなどにはDHAやEPAのオメガ3が多く、かつマグロなどの大きな魚に比べて水銀や鉛などの重金属が少ないことからもおすすめといえます。
毎日オメガ3脂肪酸を摂取することで、子供の脳や神経への影響だけでなく、中性脂肪の悩みもサポートしてくれる可能性もあります。

オメガ3脂肪酸や魚は本来日本人には多く、昔から子供から大人の脳神経や身体を支えてきてくれている有り難い存在といえ、その食文化を末永く伝承していくことは、健康を維持するヒントにもつながるといえるのではないでしょうか。

 

 

参考にした情報:

Any Anxiety disorders among adults.

National Institute of Mental Health.

http://nimh.nih.gov/health/statistics/prevalence/any-anxiety-disorder-among-adults.shtml.

 

The FASEB Journal vol.30, Nov.1, 295.5

 

オメガ3とオメガ酸

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