体が老化しやすくなるターニングポイントは50歳前後にある!?
下記のように感じることが増えてきていませんか?
「なんだか最近、体が疲れやすくなったな」
「ちょっとしたことで息が上がるようになった気がする」
じつは、こうした変化には理由があるのかもしれません。
最近の新しい研究で、人間の体には“老けやすくなる時期”があることが報告されています。
その時期は、ちょうど50歳前後のタイミングで、45~55歳ごろと考えられています。
老化は、ゆっくりだけじゃない?
最新の研究では、体の転換期についての新たな発見があったようです。
この研究では、14歳から68歳までの人の体の組織を詳しく調べて、たんぱく質が年齢とともにどう変わっていくのかを調べました。
たんぱく質は、体の細胞を作ったり、体の働きをコントロールしたりする、とても大切な成分です。
その結果、45歳~55歳のあいだに、体のたんぱく質に急な変化が起きることがわかったようです。
とくに、心臓から血液を送る大動脈という血管で大きな変化が見られたそうです。
この時期は、まるで体の中に老化の嵐が吹き荒れているような状態だったと、研究者たちは表現しています。
大動脈の変化が体全体の老化につながる?
この“老化の転換点”に体の中で起きていたことは、私たちの健康にとても関わりがあります。
たとえば、老化とともに増えていたたんぱく質の中には、次のような病気に関係しているものが含まれていました。
-心臓の病気
-肝臓に脂肪がたまる(脂肪肝)
-組織がかたくなる(線維化)
-肝臓の腫瘍(がん)
また、ある実験では、年をとった大動脈から採取したたんぱく質を、若いマウスに注射したところ、マウスが急に年をとったような動きを見せたそうです。
体の力が弱くなり、バランスが悪くなったりしたのだそうです。
血管の老化が、体の他の部分にも“老けた信号”を送っている可能性があるのかもしれません。
食べ物で体をサポート
体が急に変わりやすくなるこの時期を少しでもゆるやかに乗り越えるには、毎日の食べ物がとても大事です。
とくに、大切にしたいのは血管と肝臓をいたわる食事です。
おすすめの食べ物は、以下の通りです。
-青魚(サバ・イワシなど)
血管をやわらかく保つ油(DHA・EPA)が豊富
-緑黄色野菜(にんじん・ブロッコリー・ほうれん草など)
抗酸化作用で体の細胞を守る
-納豆・豆腐・味噌などの大豆食品
コレステロールを下げたり、血管をサポートする
-ナッツ(アーモンド・くるみなど)
血管に良い油とビタミンEが豊富に含まれる
ヨーグルト・ぬか漬け・キムチなどの発酵食品
腸内環境を整え、全身の調子を整える
*ただし、ヨーグルトについては特にアレルギー反応を示す場合が日本では多いとされるために留意することがおすすめ。
一方で、気をつけたい食べ物は以下の通りです。
-加工肉(ソーセージ・ベーコンなど)
塩分や脂肪が多く、血管に負担がかかる可能性がある
-お菓子や白パンなどの甘いもの・精製された炭水化物
血糖値が急に上がると、体がサビつきやすくなる
-お酒の飲みすぎ
肝臓に負担をかけて、老化を早める可能性もある
老化には「波」がある
老化は、少しずつ進むだけではなく、ある時期に急に進む「波」があることが、さまざまな研究でわかってきています。
たとえば、つぎのような波が考えられています。
-40代後半は代謝の低下やお肌の変化
-50代前後は、血管・肝臓の変化
-60代になると、免疫や腎臓、血糖の変化が目立つ
体調に違和感を感じる日が続いた時は、体が出してくれているサインかもしれません。
まとめ
今回の研究からわかったのは、老化は一定のスピードではなく、急に進む時期があり、特に50歳前後は体が変わりやすく、注意が必要ということです。
また、食べ物や生活習慣で、その変化をゆるやかにできる可能性があるということもわかりました。
50歳前後は、自分の体と向き合うチャンスとも言えそうです。
老化が気になってきた時こそ、自分の体を大切にするタイミングがきた、と考えることが良さそうです。
できることから少しずつ取り入れて準備を始めていくことは理にもかなっているように思います。
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引用文献:
Study finds turning point when body starts aging rapidly