ニキビとうつ病の関係やニキビを減少させる食事

2021年11月15日

肌やうつと食事

ニキビは、思春期だけでなく大人にとっても、身体的にも精神的にも影響を与える一般的な皮膚疾患です。
誰にでもできる可能性のある吹き出物の一種ですが、重症化することにより心身共にダメージを受けます。

このようなことから、ニキビはうつ病とも密接な関係があるようです。
にきびとうつ病の関係、またニキビを食べ物や食事のようにできるだけ自然で穏やかな方法で沈めたり、改善したりできる方法などを調べました。

・ニキビの仕組みとは

ニキビの正式名称は「尋常性ざ瘡」です。皮脂分泌量の多い皮膚に生じる発疹性の炎症性皮膚疾患の一つで、通常思春期に見られるものをニキビと呼び、大人になってからは吹き出物と呼ばれることが多いようですがどちらも同じ疾患です。

原因は、胃腸障害、内分泌障害、代謝障害、肝機能障害、細菌感染、精神的因子、遺伝的要素などが考えられていますが、皮膚常在菌のアクネ菌と皮脂との相互作用、もしくはホルモンバランスの乱れなどによって炎症を引き起こすとされる説が有力です。

ニキビの治療は一般的に皮膚科にかかることが必要で、レチノイド、抗菌剤、酸、または抗生物質により行われます。

抗生物質は、腸内微生物の中でも善玉菌をも殺してしまう上、皮膚刺激などの副作用が見られるため慎重な使用が必要とも報告されています。

・ニキビとうつ病

ニキビは、身体的にも心理的にもすべての年齢の人々に影響を与える病気です。
うつ病とニキビ患者、特に36歳以上の患者との間に深い関係があるようです。

報告によると、うつ病は、一般集団よりもにきび患者において2~3倍多いことがわかっています。
さらにデータは、女性が優位に立っていることを示しています。
また、うつ病患者で抗うつ薬療法を使用している方の中では、36~64歳の年齢層で最も高い割合でのにきび患者で観察されました。

このように、ニキビとうつ病には相関関係が考えられます。
研究により、下記のような報告もされています。

– 重症度に関係なく、ニキビ患者は、通常の集団と比較して不安やうつ病のリスクが高い。
– ニキビは生活の質に悪影響を及ぼし、にきびによる生活の質の障害が大きいほど、不安やうつ病のレベルが高くなる。

・ニキビと食事の関係

ニキビ患者の様々な食品や血糖負荷などを評価したいくつかの研究があります。
それによると、血糖値を急激に上げない低GI食品で食事するニキビ患者の方が、高血糖負荷の食事をする人と比較してにきびを減少させたことが報告されています。

また、チーズ、ヨーグルト、牛乳などの乳製品もまた、ニキビの食事の影響に関する研究の焦点となっています。
乳製品に含まれる乳清タンパク質は、実際の脂肪や乳製品の含有量よりもニキビの出現を促すに可能性があるためです。

また、ニキビ患者のオメガ3脂肪酸とγリノール酸の消費の影響を調べた他の研究結果もあります。
それによると、魚や健康な油からなる食事によってオメガ3およびオメガ6脂肪酸摂取量を増加させることで、ニキビの減少を促したとの報告もあります。

ニキビ患者にプロバイオティクスを投与した効果に関する最近の研究は、さらに有望な結果を示しています。
このように、食事がにきび治療に与える影響は大きいようです。

また、果物・野菜の低摂取もニキビを悪化させる原因の一つです。
魚、プロバイオティクス、野菜、果物を大目にバランスよく食べること。

そして睡眠時間を大目に取り、生活リズムを整えることや、ストレスをためないこと、清潔にすることなども心掛けることなどが、ニキビを撃退するヒントとなりそうです。

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引用文献:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20367674/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34696155/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15196157/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11873431/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8B%E5%B8%B8%E6%80%A7%E7%97%A4%E7%98%A1

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