過敏性腸症候群

2016年01月29日

過敏性腸症候群

 

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群とは、腹痛や腹部の不快感を伴う便秘や下痢が長く続く症状です。
レントゲンや腸の検査、血液検査をしてみても、何の異常も見られないのに、症状だけが続くことも特徴の1つといえます。

過敏性腸症候群はストレスなどの精神的な要因によって引き起こされることが多く、日本を含む先進国に比較的多いことがわかっています。
以前は、大腸機能の異常によって起こる病気ということで「過敏性大腸症候群」と呼ばれていましたが、大腸だけでなく小腸も含んだ腸全体の機能に関係することから、「過敏性腸症候群」と呼ばれるようになりました。
発症年齢は20~40代に多く、やや女性に多くみられます。症状により、便秘型、下痢型、交代型、ガス型の4つに分類されます。

 

 

過敏性腸症候群の症状

・下痢型

下痢が主な症状となります。この下痢は、腹痛を伴うことも伴わないこともあり、この症状は男性に多い傾向があります。

・便秘型

腹痛を伴う便秘を起こし、便がなかなか出なくなります。便意があったとしても、少量しか出ないことが多く、この症状は女性に多い傾向があります。

・交代型

上記の下痢と便秘を繰り返すタイプの症状です。

・ガス型

ガスがたまり腹部膨満感が発生するものです。ガスが出て周りに迷惑をかけるのではという強い恐怖心を持ってしまいます。
ストレスは、症状を悪化させる大きな要因となります。

腸と脳には、密接な関係があります。腸には脳と同じ神経がたくさんあり、それらはすべて、自律神経でつながっているからです。
脳が感じた不安や心配事などのストレスは、自律神経を介して腸に伝わり、腸の運動異常を引き起こします。

また、下痢や便秘などの腸の不調も、自律神経を介して脳にストレスを与えます。
このようなストレスの悪循環により、過敏性腸症候群の症状は長期にわたり続いてしまう傾向にあります。

過敏性腸症候群の回復方法

過敏性腸症候群の症状は、精神的なストレや生活がの乱れによって引き起こされることが多いため、症状を改善するにはこれらの要因を解消することが第一とも報じられています。
ストレスが原因となっている場合、ストレスの原因となっているものをはっきりさせて、これを取り除くことが必要となります。
生活習慣が原因となっている場合は、暴飲暴食や加工食品、喫煙、アルコールの多量摂取などを避け、規則正しい生活を送りましょう。

 

過敏性腸症候群とグルテン

日本ではまだそれほど知られていませんが、欧米では小麦に含まれる「グルテン」という成分が引き起こすセリアック病やグルテン不耐症というアレルギー反応のような症状が注目されています。
これらの疾患の症状が、過敏性腸症候群の症状と大変似通っており、過敏性腸症候群と思われていた症状が実はセリアック病やまたはグルテン不耐症だったということがあります。
過敏性腸症候群はストレスなどの精神的な要因が影響しているので、食物を変えるだけで簡単には治らないようです。

セリアック病やまたはグルテン不耐症どうかを確認するためには、2週間程度小麦や大麦、ライ麦を抜いたグルテンフリーの生活をしてみて症状が完治した場合はシリアック病かグルテン不耐症である可能性が高いと言えます。
症状が気になる方は、しばらく小麦を抜いて様子を見てみてはいかがでしょうか。

 

 

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