がん治療の化学療法とオメガ3

2015年08月19日

 

健康

がんを患った時に多くの人が選択、あるいは経験する抗がん剤や放射線治療をはじめとする初期の化学療法に、専門家からはオメガ酸脂肪酸の中でもオメガ3の摂取併用をおすすめする報告がなされていますのでご紹介いたします。

 

日本の男女別がん:

昨日発表されたばかりのがん研究センターの報告書には、日本では男性で今まで胃がんが最も多かったのが、2013年度は大腸がんが1番となり、胃がんは2番目、そして前立腺がんが3番目の順となったようです。

一方、女性の場合は、相変わらず乳がんが一番多くかかり、次いで大腸がん、3番目には肺がんの順だったことがわかります。

 

日本では直近二十年以上にわたり、死因のトップはがんであり、アメリカは以前は日本同様にがんが死因の一位でしたが、90年代から右肩下がりとなっているものの国立がん研究所の所見では、アメリカ人の41%の人は人生の中で一度はがんを経験すると伝えており、関心の高さがうかがえます。

 

 

治療差とオメガ3栄養素:

アメリカの場合は、がんに関わらず、治療費が非常に高いことからも代替療法にも寛容で、今回の報告でもフィッシュオイルのオメガ3脂肪酸で知られるDHAやEPAと化学療法の併用について述べられており、がんを中和させる可能性を伝えています。

 

DHAやEPAをはじめとするオメガ3は身体にとって良い質の油であることが知られていますが、報告では評価基準として、体重、体脂肪、治療効果や毒物についての働きがあり、それらのオメガ3の働きに優位性を見出し、評価している内容です。

 

研究者らの言葉の中には、最近の証拠として言えることの1つとして、DHAやEPAのオメガ3オイルはがんの初期化学療法との併用で筋肉の質の保持に有利に働き、治療の耐性を改善する存在のようであると言えると結論付けています。

 

 

オメガ3脂肪酸の食べ物:

オメガ3脂肪酸は魚に代表されるDHAEPAフィッシュオイルでは、イワシやアジ、サンマ、マグロをはじめとする魚に含まれていますが、化学療法との治療の場合は水銀や鉛が含まれやすい大きな魚のマグロよりも一般的な青魚の方がおすすめです。おすすめの食べ方は新鮮な魚をお刺身でいただくことですが、化学療法を用いた治療中は生ものを食べることについての制限があることもしばしばですので、まずはかかりつけの病院の指示に従うようにしてください。

 

他にオメガ3を豊富に含むものとしては亜麻仁油やえごま油が良く知られるところです。

 

オメガ酸は鮮度が大切です。たとえ未開封であった場合でも、口に入れた時に苦みを感じる場合は既に酸化していることを意味しますので、その場合は有効に働かずにかえって害になってしまう可能性もありますので、その際は勇気をもって捨てることをおすすめします。

 

Murphy RA, et al. Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2012 Feb. 23.

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