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豆乳が海外でも注目されている意外な理由?

2026年10月29日

Soy_Milk_and_ blood_cholesterol

スーパーなどで、牛乳のほかに豆乳、アーモンドミルク、オーツミルクなど、植物から作られた飲料を見かけることが増えました。

日本でもこうした植物性ミルクの市場が広がり、牛乳の代わりとして選ぶ人も増えているようです。

植物から作られていると聞くと、どれも同じように健康的なイメージを持つかもしれません。

しかし、実は植物性ミルクは、原料によって栄養成分がかなり異なります。

そして、その中で少し特別な位置にいるのが豆乳です。

日本では大豆イソフラボンのイメージが強い豆乳ですが、海外では別の面からもその栄養価が評価されているようです。

植物性ミルクはどれも牛乳の代わりになるわけではない?

豆乳、アーモンドミルク、オーツミルク、ライスミルクなどの植物性ミルクは、見た目や使い方は牛乳によく似ていますが、原料や栄養成分はそれぞれ違います。

中でも特に差が出やすいのが、たんぱく質です。

製品によって異なりますが、豆乳は植物性ミルクの中では比較的たんぱく質が多く、一方、アーモンドや米などを原料とした飲料では少ない製品もあります。

カルシウムやビタミンDについても同様です。

植物そのものに牛乳と同じ量が含まれているわけではなく、海外では製造時にカルシウムやビタミンDなどを加えた、「栄養強化製品」が多く販売されています。

アメリカでは豆乳だけが少し特別な扱い?

この違いを象徴しているのが、アメリカの食事指針です。

アメリカ食品医薬品局(FDA)は、植物性ミルクは原料や加工方法や添加される成分によって栄養組成が大きく異なるため、表示を確認するよう、消費者に勧めているようです。

さらに、アメリカの食事指針では、植物性ミルクのうち、カルシウムやビタミンA、ビタミンDなどを強化した豆乳は、牛乳などとともに乳製品グループに含められています。

アーモンドミルクやオーツミルクなど、すべての植物性ミルクが同じ扱いになっているわけではありません。

これは、豆乳は牛乳より優れているという意味ではなく、たんぱく質をはじめとする栄養構成が、ほかの植物性飲料と比較して牛乳に近いことが理由のようです。

日本では、豆乳といえば女性がイソフラボンを摂るための飲み物、という印象もありますが、海外では、植物性のたんぱく質源という別の側面も重視されているようです。

大豆たんぱく質とLDLコレステロール

豆乳の原料である大豆については、たんぱく質と血中コレステロールとの関係も長く研究されています。

2019年に発表された研究結果では、大豆たんぱく質を摂取した場合、ほかのたんぱく質と比較してLDLコレステロールが平均約4.8mg/dL低下したことが報告されています。
割合では、およそ3~4%の低下です。

劇的な変化ではありませんが、食品の一成分による影響として研究が続けられてきた理由の一つです。

さらに2024年には、大豆たんぱく質ではなく、牛乳を豆乳に置き換えた無作為化比較試験をまとめた研究も発表されました。

その解析では、牛乳を豆乳に置き換えることで、LDLコレステロールやnon-HDLコレステロール、血圧、炎症の指標であるCRPなどが改善する結果が報告されています。

特にLDLコレステロールについては、その確実性が高いと評価されました。

植物性ミルクの選び方

植物性ミルクを選ぶときには、パッケージのイメージだけでなく栄養成分表示を見ることも大切です。

FDAは、植物性ミルクを選ぶ際には、たんぱく質、カルシウム、ビタミンD、カリウムなどを確認し、飽和脂肪や添加糖類が少ない製品を選ぶことを勧めています。

日本の豆乳には「無調整豆乳」「調製豆乳」「豆乳飲料」などがあり、商品によって大豆固形分や糖類、その他の原材料も異なります。

また、日本の商品では、海外の栄養強化豆乳のようにカルシウムやビタミンDが十分に添加されているとは限りません。

そのため、自分が何を目的に選んでいるのかを考える必要があります。

たんぱく質を摂りたいのか、カルシウムを補いたいのか、乳製品を避けたいのかなど、目的によって選ぶ商品も変わります。

まとめ

日本では豆乳というと、大豆イソフラボンや女性の健康との関係が注目されがちです。

しかし海外に目を向けると、豆乳は植物性ミルクの中でも比較的たんぱく質を摂りやすい飲料として評価されています。

さらに、大豆たんぱく質や豆乳とLDLコレステロールなどの心血管リスク因子との関係についても研究が続いています。

一方、豆乳と牛乳はまったく同じ食品ではありません。

カルシウムやビタミンDなどは製品によって大きく異なり、植物性ミルク同士にも栄養価の違いがあります。

豆乳というイメージだけで選ぶのではなく、パッケージの裏側にある栄養成分表示にも目を向けてみることが大切になってきているのではないでしょうか。

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参考文献
A Meta-Analysis of 46 Studies Identified by the FDA Demonstrates that Soy Protein Decreases Circulating LDL and Total Cholesterol Concentrations in Adults
A systematic review and meta-analysis of randomized trials of substituting soymilk for cow’s milk and intermediate cardiometabolic outcomes

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