スポーツ観戦をして健康になると一石二鳥かと思いますが、そのようなことはあるのでしょうか？

今、日本ではラグビーのワールドカップが盛り上がりを見せています。

これまでラグビーを観戦したことがない方でも、今回は観戦を楽しまれている方も多いのではないでしょうか？

スポーツ観戦と健康の関係について調べてみました。

2019年8月に、イギリスのリーズ大学による「サッカー観戦は健康に良い」という研究結果がまとめられました。

この研究では、リーズ・ユナイテッドチームのファンに対し、研究チームが試合前とハーフタイム、試合終了後の心拍数を測定し分析されたようです。

それによると平均１７％の方に心拍数の増加が確認され、これが心血管系の程よい運動になるといいます。

実際に、1ゲームを通して試合を見届け、応援するチームが勝った場合、早足での９０分間の散歩と同程度の運動と同等の負荷がかかるとのことです。

また、別の研究が日本の早稲田大学でも行われていました。

プロ野球観戦が、高齢者の健康にとって良い影響をおよぼすことを科学的に証明したそうです。

それによると、プロ野球観戦直前ではふだんよりも気持ちが落ち着く被験者が多く、観戦後には、より幸福感が高まることが確認されたそうです。

そして、長期的な調査を実施したところ、プロ野球を観戦しなかった人たちと比較して、プロ野球を観戦した人たちは認知機能や抑うつ症状に改善が見られることがわかったそうです。

現在はラグビーで盛り上がりを見せている日本ですが、来年にはいよいよ東京オリンピックが開催されます。

これは、日本人の健康にとって良いチャンスの一つと言えるかもしれません。

もちろん、スポーツ観戦だけではなく実際に体を動かすことでより健康効果が得られることは言うまでもないことかと思いますが、これまで興味のなかったスポーツにも興味を持ったり、観戦してみたりすることだけでも気分が上昇したり、血の巡りが良くなったりなどの良い健康効果に期待ができそうです。

一方で、あまりにエキサイティングな試合展開は、「心臓に悪い」という言われ方をされたり、実際に警鐘を鳴らす報告もされています。

もともと心臓に持病をお持ちの方などは、控えたほうが良い場合もあるかと思います。

そのような場合は、お医者さんにご相談のうえ無理のない範囲でスポーツ観戦をお楽しみいただければと思います。

参考にした文献
https://www.cnn.co.jp/amp/article/35141183.html
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28795081
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31500501