ヨガによるアルツハイマー病患者とその家族への幸せな効果

2019年09月20日

 

ヨガは、健康の増進、病気の予防、神経障害の治療法などとして広く利用されている心身医学の1つと言えます。 いろいろな健康効果が期待できるヨガですが、今回はヨガとアルツハイマーの関係について調べてみました。

 

1.アルツハイマー病患者とヨガ

アルツハイマー病に罹患している方に、チェアヨガを定期的に数週間にわたって行うことを試したところ、平均年齢83歳の全ての方に ポジティブな効果が得られたとの研究結果が報告されています。

チェアヨガとは、椅子に座ったままで体を動かしたり、立ちポーズでは椅子によりかかったり手を添えるなどして、安全に行えるヨガのことです。

ヨガのポーズの難易度を椅子を使って軽減することで、高齢者や慣れていない方でも安心してヨガを楽しめるように考えられたものです。

ヨガによって全身のめぐりが良くなり、それによって身体機能に良い影響が出たということかと思います。

 

2.アルツハイマー病患者の家族とヨガ

一方、ご家族にアルツハイマー病罹患している方がいらっしゃる場合、その介護などをされる方もまた大変な肉体的、精神的負担に悩まされることが起こりえます。

ヨガを行うことで、このようなアルツハイマー型認知症の方のご家族にも寄り添う結果もまた報告されています。

ヨガと瞑想を組み合わせたプログラムを一定期間行ったところ、生活の質、注意、活力、および自己への思いやりなどに大きな変化が見られたことがわかりました。

また、ヨガと瞑想を生活に取り入れることにより、アルツハイマー病患者の介護者の不安や抑うつ、ストレス、また睡眠の質などが大幅に改善されるという報告もされています。ヨガは全身運動であるうえ、精神世界とも大きなつながりがあります。

私自身、ヨガを始めて5年以上がたちますが最初のころと比べて代謝が格段に上がっていることがわかります。

また、困った場面に直面した時などには、まずは深呼吸するということも身につきました。

多くの方にお勧めしたいヨガですが、いきなりポーズを行うのも難しいかもしれません。

そんな時にはまず、自分が心地よく座りやすい格好で座り、深呼吸や腹式呼吸を繰り返すことを続けるだけでも全身が暖かくなり、気持ちが穏やかになるのを感じることができると思います。

ヨガのおすすめについては、また別の機会にもご紹介していきたいと思います。

 

参照

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28599839

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24568209

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26685923

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31370033

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