プロテオグリカンと関節や肌との関係

2018年11月13日

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プロテオグリカンの摂取は、関節痛の原因である軟骨のすり減りに効果があるのでしょうか。
関節痛の主な原因は、年齢とともに関節の軟骨がすり減ってしまい骨と骨とがこすれることによるものです。

軟骨は、関節の部分に存在し、骨と骨とが直接こすれる衝撃を和らげるクッションのような役割をしています。
軟骨の成分は、その70パーセントが水分でできています。
そして残りは、Ⅱ型コラーゲン(関節、軟骨、目の硝子体に存在するコラーゲン)、プロテオグリカン、ヒアルロン酸などで構成されています。
プロテオグリカンは、コラーゲンやヒアルロン酸などと密に絡み合ってしっかりとした弾力をつくっています。
関節痛でよく聞く、グルコサミンやコンドロイチンは、体内でプロテオグリカンをつくる成分のひとつです。

プロテオグリカンは、水分を保持する能力に非常に優れているため、軟骨の水分量を保ち軟骨に弾力性を
持たせる役割をするのです。
これにより軟骨のすり減りを補修、予防効果が期待でき、関節炎の予防や改善の部分で注目されています。
また海外では、関節炎だけでなく、脊髄損傷やアキレス腱損傷をはじめヘルペスウイルスとの関連も研究されています。

プロテオグリカンは、ヒアルロン酸やI型コラーゲン(骨や肌に存在するコラーゲン)の生産を促す力も持っています。
また、その優秀な保水力から、日本では基礎化粧品などの美容の分野で多く利用されています。
プロテオグリカンの保水力は、ヒアルロン酸以上にもなるともいわれており、アンチエイジングなどの分野でも多いに期待が高まっています。

プロテオグリカンは、牛や鶏の軟骨に含まれている成分ですが、加熱により成分が壊れてしまいます。
そのため、プロテオグリカンを効率的に摂取するために、サプリメントが多く選ばれています。

これからやってくる冬の季節は、膝や関節が痛い、肩が痛いなどとお悩みの方にはつらい季節ですね。
また、空気が乾燥するため、お肌の保湿などにも気を付けたい季節です。
優秀な成分ですので、ご興味のある方は一度取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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