40代から50代の女性の健康と更年期

2014年09月17日

アレルギーとビタミンD

 

40代や50代の女性は体内におけるホルモンの変化が現れることからも、更年期の時期を迎えますが、健康面については普段の食事や精神面で一般的に大きく左右されるともいわれています。

ドイツで発表された報告によると、女性の初潮年齢期が早まってきていることも、40代や50代の更年期を迎える女性の健康との関連性が否定できないようにも思えます。

2010年の調査報告では、女性の初潮年齢の平均が10.5才の若さまで若年齢化しており、1920年の女性の初潮年齢の平均である14.6才と比較した場合には、直近の約100年の間に4歳も若くホルモンの変化を迎えていることが報告されています。

 

更年期時期の40代と50代とアレルギー:
女性の初潮年齢が早まっていることと関係があるかは発表されてはいないものの、最近フランスの研究グループが10年もの歳月をかけて研究してきた報告では、新たな気になることも発見されています。

その調査によると、40代と50代で更年期を迎える女性ホルモンの影響で同年代の男性と比較した場合に、一般的に若年層に多いと言われてきたアレルギー反応を発生しやすい状況にあることが報告されました。
とくに喘息を発症する可能性については、40代と50代の男性と比較した場合には、2倍前後高くなっていることが2013年9月号のアレルギー、喘息と免疫に関しての専門誌に掲載されています。

 

女性のホルモン療法:
日本ではホルモン療法といっても少ないかもしれませんが、40代と50代の女性でホルモンの補充療法を受けている人は気にかけていただきたい点があります。
それは、ホルモン療法の中でもエストロゲンだけを補充する治療を受け続けた場合には受けていない40代や50代の同年代の女性と比較した場合には、アレルギー発症をする可能性が50%程度高まるとも同じくフランスの研究で報告された経緯があることからです。

 

40代と50代の女性におすすめの食事:
男女に関わらず40代になると体内で消化酵素を分解する力が弱くなってきます。

そのためにビタミンやミネラル食物繊維や酵素をはじめとする栄養素を豊富に含む食材がおすすめです。

具体的には季節の新鮮な野菜や果物で加熱しない状態で食べることも大切です。

また消化酵素をことを考えても加工食品や消化にエネルギーを使う古い油で揚げた食物は減らすこともおすすめといえます。

最近の日本の調査では40代と50代の果物離れが近年加速していることが報告されていますが、健康的な心身には必要不可欠な栄養素です。

他にも発酵食品や身体に良いとされる自然界の油で新鮮な青魚に豊富に含まれDHAEPA等で知られる必須脂肪酸に分類されるオメガ3脂肪酸もおすすめです。

 

参考文献
R.Y.Lin, R.J.W.Liao. Age dependent sex disproportion in US asthma hospitalization rates, 2000-2010. Annals of Allergy, Asthma & Immunology, September 2013 Volume111 P176–181

 

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