ストレスが原因で自己免疫疾患になる可能性があるって本当?

2018年09月21日

健康

ストレスが大きくなり過ぎでストレス障害が原因となって、自己免疫疾患に発展する可能性があるのは本当でしょうか?

研究調査によって結論付けられた内容とは?

 

ストレスが多い現代社会:

私たちが住む現代社会では先人たちと比較した場合に、色んな意味でのストレスが多く、中にはストレス障害といわれることが報告されています。

一概にストレスと言っても広い意味でわかりにくく、精神的な部分から、肉体が受けるストレス、環境から添加物や電磁波などから受けとるストレスなどさまざまなことが考えられます。

それらのストレスを身体が受け続けることでストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが正常に働きにくくなります。

そうすると、夜に眠れなかったり、感情の上下が激しくなったり、一生懸命にダイエットをしても体重が減らずに結果が伴いにくかったりなどの原因や影響が出てくることも報告されています。

また、そのコルチゾールが崩れているような状態が続くことで自己免疫疾患のような症状につながることも考えられます。

 

自己免疫疾患について:

わたしたちの身体は、外部から体内に異物が入ってきた場合に、咳やタンに鼻水、汗や熱、肌にできる出来物、トイレに行くなどいろんな手段を使って何とかカラダがサインを出して知らせてくれるように出来ています。

何とか自らの免疫を使って外に出したりして排除しようと懸命に働いてくれている素晴らしい生き物といえます。

自己免疫疾患と診断される症状では、その異物の判断がいつもとは違ってきて、本当はカラダにとって必要な食べ物をはじめとする栄養素だったとしても、身体を守るために受け入れない状態になってくることで知られています。

実際にそのような状態が続くと、好きだった食べ物を食べた時に今まではおいしく食べることができていたものが、受け付けられなくなって湿疹が出てきたり、お腹の状態が悪くなって下痢になったりという症状が出て、徐々に食べ物が減ってくる状態になる場合もあります。

 

良く知られている自己免疫疾患に関連するとされる症状や病気:

また他の症状や病気でも自己免疫疾患と関連するとされている場合もありそうです。

例えば、ひざ、ひじ、頭の周辺の肌にできる赤みを帯びた発疹の上に付いた白っぽい色をしたフケやアカのようなものが触ったりかいたりするとポロポロとはがれて落ちるような症状で知られる乾癬(かんせん)、神経痛リウマチ、遺伝が関係しているともいわれる一型の糖尿病、MSとも呼ばれている多発性硬化症。神経繊維の周囲を包んで有髄神経をつくる鞘の神経であるミエリン鞘が壊されて神経や脳、脊髄などに異常を感じる神経系の症状や病気は、自己免疫疾患と診断される人が日本よりも多い海外では共通で関連していると見られることが多い例で紹介されています。

 

ストレスと自己免疫疾患の調査とその結果:

最近行われた新しい調査では、ストレスが関連している障害を持っていない人と、ストレスが大きく認められたストレス障害と診断されてから1年を経過して自己免疫疾患と診断をくだされた126,000もの人たちを比較して、分析がおこなわれた調査内容があります。

行われた調査では、ストレスが関連している障害と診断された人については、そうでない人と比較した場合において、どちらかというと自己免疫疾患と診断されやすい(ストレス関連障害者は1,000人中9人に対して、ストレスが関係していない人は1,000人中に6人)という結果が導き出されたようです。

また、年齢が若くなるに連れて、自己免疫疾患と診断される割合が高くなったという結果がその調査においては結論付けられていました。

正しく理解するのに必要なことは、今回報告されている調査の結果が仮に正しいものであったとしても、ストレスが関連している障害が自己免疫疾患の原因になっているという意味と同じではないということです。

またストレス関連障害であったとしても、同時に自己免疫疾患を患うことに対しても予防することができるということではないでしょうか。

 

参考にした文献:
ハーバード・健康・ブログ 2018071114230
Autoimmune disease and stress is there is a link?

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