プロバイオティクスは腸内だけでなく口内の健康にもおすすめ?

2018年03月16日

食べ物

プロバイオティクスは腸内環境に良いことで知られますが、口内環境の健康にもおすすめされます。

乳酸菌やビフィズス菌もプロバイオティクスにの一種に含まれます。

腸内に存在する菌の種類と口内の菌は同類なために口内の健康が思わしくない場合には腸内も同様であることが考えられそうです。

 

プロバイオティクスとは?

プロバイオティクスという言葉だけではわかりにくいかもしれませんが、腸内細菌叢と呼ばれるいわゆる腸内フローラのバランスを整えてくれることで知られる生きている微生物がプロバイオティクスです。

 

乳酸菌やビフィズス菌はプロバイオティクスの一種に含まれることからも、より広い使われ方と考えることができます。

プロバイオティクスは腸に健康的に働くイメージがありますが、本来の意味でも、ギリシャ語で「生命にとって有益なもの」のように訳されることからも、健康を左右する腸内環境を考えれば、健康を目指す上で欠かせない存在といえます。

 

スウェーデンでおこなわれた調査から:

乳酸菌やビフィズス菌、プロバイオティクスと聞くと何となくヨーロッパのイメージが先行しそうですが、スウェーデンで行われたプロバイオティクスを用いた口内環境についての調査があります。
口内環境が不安定になりやすく、虫歯にもなりやすいことからも小さい子供を調査対象としたその研究では、ランダムに選出された年齢が2~3歳の138人の子供たちに対して、プロバイオティクス入りのガムと一般的なガムの2種類を使用して毎日1回ガムを食べて1年間の様子が観察された調査です。
歯磨きは子供たちの母親が付いて1日に2回、全員が同じ歯磨き粉を使用して行ったというものですが、プロバイオティクス入ガムを食べた子供たちのグループでは、プロバイオティクスを含まないタイプのガムを食べた子供たちのグループよりも新しい虫歯の発生率が75%程度低かったことが報告されました。

 

口は健康の窓口:

口内にはわかっているだけでも700以上に属されるバクテリアが存在していることで知られています。

何かの食べ物や飲み物を食べたり飲んだりする度に、口内の環境には変化が起こるようですので、歯を磨いたりしても環境が変わることも理解できるのではないでしょうか。

健康度合いを知る術として、昔は動物の健康レベルを観る上では口の中を覗き込んで判断をしていたことも良く知られることからも、私たち人間においても、いかに口内の環境が健康に影響を与えているかがわかります。

 

プロバイオティクスで歯を磨く?:

私が知るアメリカの歯科医の先生の中には乳酸菌やビフィズス菌をはじめとするプロバイオティクスで歯を磨くことをおすすめする方もいます。
腸内環境だけではなく、口内の環境においても、菌を殺したり、除菌ばかりをするのではなく、良い菌を与えたり、良い菌との共存のために菌のバランスを整えたりすることがおすすめとのことです。

 

上記はプロバイオティクスと腸内環境、口内の環境などについての報告であり、アドバイスではありません。

気になる場合は掛かりつけの歯科医に相談されてみるのもおすすめです。

 

 

参考にした情報:
Hedayati-Hajikand T, et al. Effects of probiotic chewing tablets on early childhood caries- a randomized controlled trial. BMC Oral Health. 2015;15:112

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情報ページ:プロバイオティクスとは?

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