αリノレン酸ダイエットと和食と地中海栄養素

2015年06月04日
食べ物とダイエット

αリノレン酸ダイエットと和食

 

和食と地中海ダイエット:

和食と地中海式ダイエットにはいくつかの共通点が存在します。
まずは共に健康食であることは世界的に知られている事実ではないでしょうか。

他に長い歴史があり、魚介類や野菜も豊富であること、伝統的な食生活における栄養素の栄養バランスが優れ、世界無形文化遺産登録がなされている点も共通点です。

地中海式ダイエットは2010年に登録され、日本の和食が2013年度で、洋の東西の隔たりを感じません。

地中海式ダイエットについてはイタリア、ギリシャ、スペイン、そしてモロッコの四か国にって申請されたことで知られています。、

 

 

αリノレン酸オメガ3の海の栄養素:

和食には海の幸が豊富に存在し、その魅力の1つはそれらに含む栄養素にあります。
魚をはじめとする魚介類には身体に良いといわれるオメガ酸で知られるαリノレン酸のDHAEPAといった栄養素を豊富に含みます。

地中海沿岸諸国でも海の栄養素が豊富ですし、オリーブオイルのようにオレイン酸も世界的に健康に関わる栄養素で知られています。

いずれも近年の加工食品で崩れた身体に良いバランス栄養素の油で、健康に大きな影響力を持っているといえます。

 

 

αリノレン酸の報告から健康的なダイエット:

和食と地中海ダイエットの食べ物に含まれる栄養素は共に健康や予防に影響を与える栄養素ともいえます。
日本は2~3人ががんにかかったり命を落とす時代ですが、アメリカをはじめとする欧米の多くの国では心臓疾患を患う人の数が高い状態が続いています。

共に普段の食べ物に含まれるαリノレン酸栄養素が体内に豊富に入ることで予防しやすい疾病としても知られています。

 

特にアメリカではそのような理由からもαリノレン酸についての研究や報告数は伸び続けており、大きな期待がなされているといえます。

ミネソタ州立大学ではアンセル・キース博士を中心とし、研究グループが報告した大きな研究報告が存在しています。

その調査では7か国、合計1万数千人を対象とする食生活と心臓病の関係性についておこなわれたもので、αリノレン酸の栄養素を豊富に含んだ魚介類を多く食べることが健康に貢献すること、その反対ともいれる飽和脂肪酸への懸念点が大きく浮き彫りになった事例がありです。

 

更に、米国国立がん研究所の発表の中には発がん性の3割はウィルスに大きく関連しているということをウォルシュ医学博士を中心とするグループより報告されています。

そのためにαリノレン酸の栄養素が持つ、抗ウィルスや抗炎症の働きに注目が集まると共に、食べ物で和食や地中海ダイエットに代表されるように魚や他の身体に良いとされるオメガ酸について見直され、人気に拍車をかけているように思います。

 

 

αリノレン酸とダイエット

先程から地中海式ダイエットというと、あたかも食事制限や痩身をはじめとする日本で言うところのスリムダイエットを想像されるかもしれませんが、本来の意味でのダイエットは私たちが考えるところのダイエットとは異なり、一般的な生活の大きな意味としてとらえられています。

 

ダイエットの語源になっているディアイタ(diaita)という言葉も、ギリシャ語で生活習慣や生活そのものを示すのだそうです。

 

 

食べ物の栄養素に含む汚染物質とαリノレン酸:

2011年の大震災後頃でしょうか、メディアの中にはαリノレン酸の栄養素の基にもなっている魚に含まれる水銀や鉛等の汚染物質についての指摘があります。

実際に気にされる方も多いのかもしれません。

また日本の周辺諸国の中には日本産の食べ物の輸入を禁止している国も存在しています。

個々によって考えるところはあるにせよ、事故直後から年月も経過し、何よりも魚介類は私たちの先人から長きにわたって伝承されてきた大切な食べ物や栄養素の根源にあるもので、それらの栄養素が現在も私たちの健康に大きく貢献をしていることは疑いの余地もないように思いますし、そのことを他の国々からも注目を浴びる良い機会になっていることもあり、今後も私たちの食文化に大きく関係し続けることは間違いなさそうです。

 

 

この記事は2014/07/24の更新版です。
参考にした文献:
「世界のオリーブオイル百科」 ジョディ・リッジウェイ
「サンマリノ共和国観光ガイド」 サンマリノ共和国大使館

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