ストロンチウムと骨粗しょう症の原因

2015年05月14日

健康登山

 

日本では日々の生活で聞こえてくる頻度が多くない骨粗しょう症ですが、アメリカでは2000万人以上が骨量の減少または骨格組織の萎縮で骨質量の減少と骨折羅漢率の増加を特徴とする加齢性の疾患で知られる骨粗しょう症と診断されているようです。

 

その80%が女性であることが報告されていますが、骨粗しょう症にかかる国全体の治療費が日本円にして5000億円近くかかっていることや、45歳以上で骨粗しょう症が原因で骨折をする人は毎年130万人もいることが報告されていること、そして中高年以上になってからの骨折は改善に時間を要することが少ないことなどからも、骨密度や強度についての予防知識を得ることに前向きな人が多いようにも思いますし、研究報告へのアクセスもしやすくなってきているようにも思えます。

 

今回は、昨年発表された骨粗しょう症の予防に向けた研究報告がありますので、ご紹介したいと思います。

 

 

ストロンチウムと骨粗しょう症の研究報告:

骨粗しょう症と診断された9名の女性と、骨のカルシウム沈着または密度の減少のことをいう骨減少症の1名の合計10名の女性の協力の基で、Xーレイを使用して皮膚性と小さいとはいえ、身体を動かしたり普段の生活で良く使用する柱の部位でもある人差し指と足の根関節骨のストロンチウムの値を測定した上で、約4.2年間にわたり、ストロンチウムのサプリメントを摂取するかどうかの選択をして、経過を観た調査です。

 

9名の被験者は一日に341mgのストロンチウムを摂取し、1名は同じく680mgを摂取し、普段の食事には2〜3mg程度のストロンチウムの栄養素が含まれている食事で、期間前後でどう変化をするかが調査されました。

 

今回の調査期間を通しての結果としては、骨のストロンチウムの値は増加し続けたと結論付けられました。

 

 

骨粗しょう症とストロンチウムの関係について:

今回の骨粗しょう症とストロンチウムの調査について専門家は、ストロンチウムには骨に下記のような2つの効果があると述べています。

 

低量で骨の量と強度促進が表れたことと、元素の究極的な粒子であるいくつかのストロンチウム原子が骨と大きく関係をしているカルシウムを置き換えること。

 

高い摂取量については骨の吸収作用と形成促進をストロンチウムが協力して行い、今回の調査にあった1日680mgのようなランダム管理では骨のミネラル密度が増加したことと、骨粗しょう症の女性の骨折の発生が減ったことが良い点が出てきたことは良いことであったと伝えていると同時に、ただし、摂取を連続的に継続することで骨折の減少が減った下記の例も紹介しています。

 

今回とは違う他の治験では偽粒であるプラセボと比較して、ストロンチウムで1年で骨粗しょう症の骨折が49%減少したものの、3年では41%だったことを受け、連続して多量を継続することについては動物の治験ではミネラル不足を招くことも考えられることから、それらの情報をもとに考えると、一年を過ぎると必ずしも良い効果とは言えない可能性もあることから、専門家はより効果的な摂取として、一年摂取して、一年休むなどの方法などをおすすめするとまとめられています。

 

 

骨と関係する食材:

骨や歯の材料となったり、骨粗しょう症の予防にも関係する栄養素がカルシウムは、気をつけていれさえすれば普段の食生活で十分に補うことができる栄養素の1つといえます。

 

カルシウムは私たちの食生活の中に入っている野菜や、魚類、海草類、ゴマや乳製品などに含まれる栄養素です。

 

伝統的な和食を食べることは十分なカルシウムを補うことにつながると言えます。

 

 

Moise H et al, Monitoring bone strontium intake in osteoporotic females self-supplementating with strontium citrate with a novel in-vivo X-ray fluorescence based diagnostic tool. Bone. 2014;61:48-54

ステッドマン医学大辞典

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