海苔は小さいのに栄養豊富?毎日の食事に取り入れたい理由
おにぎりや手巻き寿司、朝ごはんなど、海苔は日本の食卓では昔から身近な存在です。
海苔は、ご飯のお供という感覚の方が強く、栄養について深く考えたことがある方も少ないかもしれません。
調べてみると、薄い海苔の中には、食物繊維をはじめ、ビタミンやミネラルなどさまざまな栄養素が含まれています。
一方、海藻と聞くとヨウ素の摂りすぎが気になる方もいるかもしれません。
日本人にとってあまりにも身近で、かえって栄養を意識する機会が少ない、海苔について詳しく見ていきましょう。
海苔に含まれる栄養素
海苔は海藻の一種で、焼き海苔などとして食べられているものの多くは、アマノリ類を加工したものです。
海苔には食物繊維のほか、葉酸などのビタミン、鉄などのミネラルが含まれています。
さらに特徴的なのが、海藻類の中では珍しくビタミンB12を含んでいることです。
ビタミンB12は赤血球の形成などに関わる栄養素で、一般的には魚や肉、卵、乳製品などの動物性食品に多く含まれています。
乾燥海苔について調べた研究では、生物学的に活性のあるビタミンB12が含まれていることが報告されています。
海苔は一度に大量に食べる食品ではないため、ご飯や魚、大豆製品、野菜などと組み合わせながら、食事全体の中で活用したいものです。
海苔の食物繊維
海苔には、食物繊維も含まれています。
食物繊維は人の消化酵素では十分に消化されず、大腸まで届く成分です。
便の量を増やしたり排便を支えたりするだけでなく、一部は腸内細菌によって利用されることも知られています。
食物繊維というと、野菜やきのこ、豆類などを思い浮かべることが多いかもしれませんが、海藻類も日本人にとって身近な摂取源の一つです。
海苔なら、おにぎりに巻いたり、細かくして納豆や豆腐にかけたり、汁物に加えたりと、料理を一品増やさなくても取り入れられます。
食物繊維を摂らなくては、と考えると少し大変に感じますが、いつもの食事に海苔を足すだけなら続けやすそうです。
海藻に含まれるヨウ素は心配しなくてもいい?
海藻を食べる際に知っておきたい栄養素がヨウ素です。
ヨウ素は、体の代謝などを調節する甲状腺ホルモンを作るために必要な必須ミネラルです。
不足すると甲状腺ホルモンを十分に作れなくなるため、健康を維持するためには欠かせません。
一方で、多ければ多いほどよいというものでもありません。
ヨウ素を過剰に摂取すると、甲状腺が一時的にホルモンの合成を抑える反応が起こります。
通常は体が適応しますが、過剰な摂取が続いた場合や、もともと甲状腺に問題がある場合などには、甲状腺機能低下症や、反対に甲状腺機能亢進症を引き起こすことがあります。
日本では昆布やわかめ、海苔などを食べる習慣があるため、海藻類はヨウ素の重要な供給源になっています。
ただし、海藻の種類によってヨウ素含有量には大きな違いがあります。
特にヨウ素を多く含むことで知られているのが昆布です。
一方、海苔のヨウ素量を調べた研究では、乾燥海苔は他の一部の食用海藻と比較するとヨウ素含有量が少ないことが報告されています。
まとめ
海苔は日本の食卓では脇役になりがちですが、食物繊維をはじめ、ビタミンやミネラルなどさまざまな栄養素を含んでいます。
特に海藻としては珍しくビタミンB12を含むことも特徴の一つです。
また、海藻類はヨウ素を多く含むことで知られていますが、その量は種類によって大きく異なり、乾燥海苔は他の一部の食用海藻と比較するとヨウ素含有量が少ないことが報告されています。
海苔だけを大量に食べれば健康になるというものではありませんが、魚や大豆製品、野菜などと組み合わせやすいのは、日本の食卓ならではのメリットです。
いつも何気なくおにぎりに巻いている一枚の海苔も、含まれている栄養を知ると、少し違って見えてくるのではないでしょうか。
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参考文献
乾燥された緑藻や紫の海苔は生物活性ビタミンB(12)を含み、他の食用海藻に比べてヨウ素が少ない
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