オメガ3栄養素の食べ物と子供の脳

2015年06月10日
子供の脳と栄養素

食べ物の栄養素と子供の脳

 

●子供の栄養素と成長:
子供にとって成長期の食事から摂取する栄養素はその子供の将来を大きく左右する基礎となることは周知のとおりです。

 

とりわけ子供の年齢が小さいほどに一定期間に発達する身体は、その子供が食べた栄養素によって形成されていくことから、その期間中においては日々の食事に気を配り過ぎるということはないのかもしれません。
●DHAやEPAのオメガ3が子供に与える影響の調査:
子供の心理学と精神医学学会誌に発表された研究報告(2014年8月12314)によると高用量のDHAやEPAのオメガ酸脂肪酸のサプリメントを摂取することが子供の脳に良い影響を与え、その結果として心理的にも精神的にも冷静になることから社会的な行動にそぐわない行動を慎む傾向になることを2年間の研究報告としてまとめています。

 

学会誌には8歳から16歳の子供100人を2つのグループに分け、DHAやEPAのオメガ酸を1000mg含むジュースの班とそれらを含まないプラセボ(偽)ジュースを毎日6か月にわたり継続して飲んだ後に動作や行動についての測定をした研究によるものです。

 

DHAやEPAのオメガ酸を飲み続けた子供のグループにおいては動作や行動についての悪さが41.6%減少したと記載されています。

 

子供たちが飲んだジュースの中はノルウェー産で300mgのドコサヘキサエン酸(DHA)と、200mgのエイコサペンタエン酸(EPA)をはじめとする合計4種類1000mgの栄養素を含んでいたとのことです。

 

 

●オメガ酸の食べ物と子供の脳:
逆にDHAやEPA等のオメガ酸が不足することで子供もうつになりやすい傾向にあることも述べられており、日本人にとってはとりわけDHAやEPAを豊富に含む青魚を含む食べ物の見直しがおすすめということになります。

焼き魚の場合は20%前後DHAやEPAの量が減るとも言われるために新鮮な魚を刺身の状態で食べることがおすすめです。

子供の動作や行動が落ち着くことは子供の脳にも良い影響があるだけではなく、育てる親にとっても精神的に良い影響を与えることが数多く報告されているために、子供だけに関わらず育てるほうにとっても健康的といえます。

欧米のさまざまな公立学校や施設から砂糖や炭酸を中心とする清涼飲料水や小麦粉や身体に悪い影響を与える油を含んだパンやスナック類の食べ物や飲み物の販売が規制により姿を消しつつありますが、アメリカの調査報告では改善後に子供の肥満度が改善されたケースだけではなく、集中力の高まりが脳に影響をしているのか子供の言動も改善されていることも確認されているようです。

 

 

●オメガ3の栄養素と食べ物:
オメガ3脂肪酸を豊富に含む食べ物としてはイワシ、アジ、サバ、アンチョビ、マグロをはじめとする魚介類があり、植物性の食べ物としては、最近人気のエゴマ油や亜麻仁油にも豊富にオメガ3の油は含まれています。

 

2014/09/10の更新版です。

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