甲状腺と環境ホルモン

2014年09月27日

健康女性

福島の原発事故以降、メディアや誌面に甲状腺に関しての文字を見る機会が増えたように思います。

 

先日拝見した日本経済新聞には福島の甲状腺専門家医による見解が掲載されており、以前と甲状腺について大きな来院数の変化は無いとありましたので風評被害の大きさを物がったっているのかもしれません。

 

肥満と環境ホルモン:

環境ホルモンが与える影響の1つに甲状腺の健康について記載されたシーア・コルボーン氏の著名な書籍である「よくわかる環境ホルモン学」の中には環境ホルモンが体内の脂肪部分に蓄積されやすく、脂肪が多いヒトの方が健康への影響も大きいことが書かれていました。

また逆に、増えている肥満も環境ホルモンが要因となっていることも考えられます。

 

甲状腺と環境汚染:
ドイツが報告した研究データの中に、女性の初潮年齢の低年齢化に関するものがあります。

直近約100年間で女性の初潮が4歳程度早まっているとされる報告ですが、その表には1920年に14.6歳の平均初潮年齢だったのが、2010年には10.5才になっており、環境の化学物質や他の汚染物質やホルモン剤、農薬、ペットボトル等に含まれるプラスチック材をはじめとする以前は普段の生活に大きな影響を与えていなかった有害物質の影響と、食事の変化が特に女性の甲状腺にも現れてきている可能性があるとアメリカのメルコール博士は述べています。

 

女性の基礎体温と甲状腺:

甲状腺の機能が低下している場合にはいくつかの共通点が存在しているようですが、その中で基礎体温が低い場合に可能性が高まるとアメリカで甲状腺の専門家であるスーザン・コーエン博士は述べています。

基礎体温を知る方法としては生理になりはじめた2日ないし3日目の朝起きた際の体温が最も基礎体温に近いのだそうです。

36.5度を境に低い場合は低体温の可能性も考えられるために専門家に相談したり、普段の食生活や生活習慣での見直しもおすすめです。

 

甲状腺にお勧めの食事と生活:

普段の生活で環境ホルモンを体内に入れないようにすることと甲状腺に悪い影響を与えない共通事項も存在すると言われます。
普段の生活の中でできることで大きなくくりの中では加工食品や身体に悪いとされる人工添加された油を控えたり、プラスティックに入ったものを使用しないようにしたり、食材では農薬やホルモン剤をできる限り減らした食事を心がけたり、動物性の脂肪を減らしたりすることがおすすめと言えます。

 

食事の中でおすすめできることはというと、食物繊維や食物酵素、微量栄養素とよばれるビタミンやミネラル、それに抗酸化物質で知られるフラボノイドポリフェノールをはじめとするファイトケミカルを豊富に含む新鮮な生の野菜や果物、ナッツ類を増やすことや、身体に良い油であると共に悪い物質を排出しやすくする意味においても新鮮な魚の刺身を食べたり、環境汚染物物質が気になる場合は水銀や鉛などの汚染物質や環境ホルモンを除去した身体に良いとされる必須脂肪酸オメガ3を豊富に含むαリノレン酸のEPADHAをサプリメントで補うこともおすすめといえるのではないでしょうか。

 

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