オメガ3脂肪酸と炎症について

2010年09月28日
 フィッシュオイルとオメガ3
アメリカのハーバード大学のミスマー博士らの研究グループが発表した報告によると、不飽和脂肪酸のオメガ3系必須脂肪酸を豊富に含んでいる生魚や亜麻仁油など、ある種の植物に含まれるオメガ3脂肪酸を普段から摂取している女性は、それらの必須脂肪酸を摂らない女性と比較した場合に子宮内膜症になるリスクが低いと結論づけられたようです。

同博士をはじめとする研究班が行った10年以上にわたる調査によると、1989年から2001年の間にかけて、アメリカ人看護師約70,700人あまりの人を対象におこなわれ、1,190人が子宮内膜症を患ったというないようでした。

調査の中でトランス脂肪酸の摂取量が多い人ほど、対象の中では子宮内膜症になる可能性があり、摂取量が多い人は44%程度発症リスクが高まると結論付けられたものです。

逆に身体に良いとされるオメガ3脂肪酸の摂取量が多い女性は22%程度、子宮内膜症のリスクが下がると言えると発表されました。

以前からアメリカでは特にトランス脂肪酸についてのネガティブな研究報告が行われてきましたが、今回の大規模な調査の結果においても、やはりトランス脂肪酸に含まれる物質が体内の炎症物質を増やすことが指摘された結果となりました。

トランス脂肪酸は人工的に添加される油で、マーガリンやスナック菓子、スイーツをはじめとする人工的な加工食品に豊富にふくまれる油のことです。

不飽和脂肪酸のオメガ3系必須脂肪酸は新鮮な魚に含まれ、良く知られるところのDHAやEPAのフィッシュオイルが動物性では存在し、植物性ではフラックスシードオイル(亜麻仁油)やえごま油に含まれる身体に良いとされるオイルのことです。

 

情報源:

ヒューマン・リプロダクション2010年オンライン版内deq044より

表題:”A Prospective Study of Dietary Fat Consumption and Edometriosis Risk”

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