ビタミンと痛みの研究

2009年03月10日
アメリカのイリノイ州に本部を置く、アメリカがん治療センターのバードサル医学博士の研究によると、 痛みを伴うがんの痛みの軽減にビタミンや他の成分が有効と報告。報告場所は膵臓癌シンポジウムの年次総会において。

研究の対象者:50例で、化学療法を受けた進行性膵臓がんを患う患者に実施。対象者は痛みがあった為に、すでに化学療法で痛みを和らげる薬を投与されていたものの、痛みが消えさっていなかったとバードサル博士は報告。

対象者の研究にはマルチビタミン(特にビタミンCやビタミンE)、メラトニン、緑茶抽出物を適用された患者が36例。
マルチビタミンに関してはビタミンC:1,000mg、ビタミンE:400IU以上を含む。

【痛み測定方法:】
対象者は痛みを0-100ポイントに数値化し、痛みが無い場合を0、耐えられない痛みを100として測定。

■ビタミンCやビタミンEなどのマルチビタミン、メラトニン等の栄養素を摂取した場合:
研究開始時: 痛みの平均ポイント55

研究開始3か月後: 痛みの平均ポイント35
(55ポイントから35ポイントへ痛みの減少を確認)

■ビタミンや他の栄養素を摂取しない場合:
研究開始時: 痛みの平均ポイント45

研究開始3か月後: 痛みの平均ポイント65
(45ポイントから65ポイントへ痛みの増加を確認)

■ビタミンCやビタミンEなどのマルチビタミン、メラトニン等の栄養素を摂取した場合:
研究開始前: 痛みに耐えることが可能な範囲の患者指数40%

研究開始6ヶ月後: 痛みに耐えることが可能な範囲の患者指数67%
(40%から6か月間で67%へ27%の患者指数の増加を確認)

■栄養素の摂取しない場合: 研究開始前:痛みに耐えることが可能な範囲の患者指数35%

研究開始6ヶ月後: 痛みに耐えることが可能な範囲の患者指数22%
(35%から6ヶ月間で22%へ13%の患者指数の減少を確認)

つまりは何も行わなかった例では痛みが増したものの、ビタミンCビタミンEなどのマルチビタミン、メラトニン等の栄養素については、痛みが軽減されたことを本研究では確認。 結果として、バードサル博士は今回の研究で「膵臓がん患者の痛み管理にビタミンCやビタミンEなどのマルチビタミン、メラトニン等の栄養素が有効」と報告。

参考:
Gastrointestinal Cancers Symposium, Orlando, Jan. 25-27, 2008. Timothy C. Birdsall, MD, vice president for integrative medicine, Cancer Treatment Centers of America, Zion, Ill. Leonard Gunderson, MD, deputy director for clinical affairs, Mayo Clinic Cancer Center, Scottsdale, Ariz.

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