子供のメンタルヘルスは食べ物や自然とのふれあいで改善できる?
大人だけでなく、子どもにもメンタルヘルスの乱れやうつ病が増えてきています。現代では、子どもの精神的な疾患の発生率が急上昇しており、家庭や学校でどのように対応すればよいのかが課題となっています。
子どもの心の不調を招く主な要因
子どものメンタルヘルスを悪化させる背景には、以下のようなものがあるといわれています。
-両親の離婚
-身近な人の死
-いじめや身体的・性的虐待
-貧困
-インターネットやSNSの過剰利用
いずれも生活環境に大きく起因しており、子どもの心に深刻な影響を与えることがあります。
子どもの心を守るためにできること
子どものメンタルヘルスを守るために、家庭でできることにはどのような工夫があるのでしょうか。
1. 健康的な食事を意識する
脳の健康を支えるためには、ビタミン、ミネラル、鉄分、タンパク質、フィッシュオイルなどをバランスよく摂取することが欠かせません。
一方で、高糖質・高脂肪で野菜が不足する食生活は、脳の発達や学習、気分の調整に悪影響を与えるといわれています。
特に砂糖を多く含む清涼飲料は注意が必要で、砂糖の摂取は1日のカロリーの10%未満に抑えることが望ましいと報告されています。
2. インターネットの使用を制限し、身体を動かす
日中の活動と夜の十分な睡眠は、認知機能や学習能力の改善に直結します。
世界保健機関(WHO)は、5歳未満の子どものスクリーンタイムを1日1時間以内に制限するよう推奨しています。
体を動かし、日光を浴びることは、子どもの心身を健やかに保つうえでとても大切です。
3. 自然に触れる時間を増やす
自然との触れ合いは、子どもの自尊心を育み、ストレスを軽減し、回復力を高める効果があるといわれています。
自然の中で過ごすことは、うつ症状の軽減や生活の質の向上とも深い関わりがあることがわかっています。
まとめ
新型コロナウイルスの影響などにより、家庭環境や学校生活が大きく変化し、子どものメンタルヘルスの乱れはますます増えていると考えられます。
しかし、日常生活の中でできる工夫は少なくありません。砂糖や脂肪分の多い食事を控えて多様な栄養を摂ること、インターネットから少し距離をとって体を動かすこと、そして、自然の中でゆったりと過ごす時間を持つことなどが大切です。
こうした積み重ねは、子どもの心の安定や学習意欲の向上や、健やかな発達につながります。
この時代だからこそ、大人だけでなく子どものメンタルヘルスにも気を配り、食事・生活習慣・自然との触れ合い を意識した暮らしを取り入れていきたいものです。
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引用文献:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29950520/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25208008/