高タンパク食の食事法による食べ物の食事制限の有効性と注意点について

2021年03月08日

食べ物や食事と健康予防

ケトジェニックダイエットなどの高たんぱくの食事法の食事制限はどのような有効性があり、注意点や危険性が考えられるのでしょうか?

高タンパクの食事をとることにより、筋肉増強、体重減少、美容効果など、多くの利点があるとされています。
昨今では一部のメディアや本などにも取り上げられ、ダイエット法としても注目を集めています。
私たちの体の多くの部分を占めるたんぱく質を食事から得ることは大切なことですが、危険性はあるのでしょうか?

・タンパク質について

タンパク質は、皮膚、筋肉、骨、臓器、髪、爪の主成分です。
タンパク質はすべての体細胞に存在し、体が細胞や組織を構築し修復するのを助けます。
したがって、皮膚、筋肉、骨、臓器・・・などを健康に保つためには適切なタンパク質摂取が重要です。
タンパク質は、血液凝固、免疫系の反応、ホルモン、酵素など多くの身体プロセスでも役割を果たします。

 

・タンパク質とダイエット

近年、タンパク質を多く摂取し脂肪を減らす食べ物や食事の食事方法であるいわゆる高脂質のダイエット方法が注目を集めています。

ケトン体と関わることもあり、アメリカを中心にケトジェニックダイエットの名前で人気が定着しています。

タンパク質が豊富な食事をとることにより満腹感を感じ過食を防ぐことができるため、体重を減らすことができます。
またタンパク質によって作り出された筋肉が体内の脂肪を燃やす手伝いをすることが分かっています。
高タンパク食は、運動と組み合わせることでより美しい筋肉を作ることができます。

そのようなことからも、高たんぱく質中心の食べ物や食事方法は結果が出やすいことも人気の秘密かと思います。

 

・高たんぱく食の危険性

このように利点の多いたんぱく質摂取ですが、大量のタンパク質の長期摂取は、骨塩量の減少や腎臓の損傷などの潜在的な危険性と関連しているという報告があります。
健康な人にとっては、高タンパク摂取が危険であるという報告はほとんどありませんが、腎臓機能に不安をお持ちの方などにとっては問題となる可能性があります。
また、高たんぱくの食事を続けることにより、それを処理するための肝臓の能力が追い付かなくなってしまう可能性があります。
タンパク質が総エネルギー摂取量の35%を超える場合には、高アミノ酸血症、高アンモニア血症、高インスリン血症の悪心、下痢などの注意点が報告されています。

また、ケトジェニックダイエットのように極端に高たんぱく質の食べ物や食事方法を継続することの危険性に注意を促す専門家も存在するのも確かです。

まとめ

高タンパクの食べ物や食事をとることは健康や美容にとって有効性も報告される一方で、注意点や危険性も持ち合わせるため、短期間以上継続する時は注意が必要といえます。
長期的に健康を維持して病気予防を考えた場合、何のために何をどのくらい食べるのか、バランスを考えて食事をとることが大切な部分と言えるのではないでしょうか。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21375795/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16779921/
https://www.medicalnewstoday.com/articles/321522

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