運動は脳細胞のつながりを強化し脳を若く保つ
身体を良く動かすことや、運動をすることは身体に良いことで知られていますが、脳の健康にとっても効果的なことがわかっているようです。
運動をすることによって、認知力や気分を改善し、神経変性疾患になる可能性を下げることができるかもしれません。
運動が加齢による脳の衰えを防ぎ、若く保つ方法について探ります。
運動は
運動は、筋力の増強、心臓の健康の改善、血糖値の低下など、多くの健康上の利点との関連があります。
走ったりジムに行ったりしないまでも、急な坂を自転車で登る、自重筋力トレーニング、活発に歩くことを心がけるなどの活動だけでも、運動の利点を得ることができます。
このような運動全般には、外見やスタミナの向上だけにとどまらない幅広い利点があるようです。
ただし、有酸素運動や筋力トレーニングなど、さまざまな運動に対する反応は人によって大きく異なります。
運動は、認知力や気分を改善し、神経変性疾患のリスクを軽減することで、脳の健康を大幅に高めることもわかっているようです。
運動や持久力トレーニングが身体に与える影響
研究によると、運動が全般的な健康、特に脳の健康を促進する根本的なメカニズムがある可能性があるようです。
研究によると、多くのヒトの病気や組織の回復に関与することが知られている分子や遺伝子と運動の間に重要なつながりがあることを特定したようです。
定期的な身体活動は気分を高め、ストレスを軽減し、認知機能を高める可能性があるようです。
このように、体と心には深いつながりがあります。
また、別の研究では、8週にわたり、動物実験による遺伝子発現、タンパク質、脂肪、代謝産物、DNA 化学、免疫システムなど、さまざまな生物系に与える影響を調べました。
その結果、運動によってエネルギーバランスの維持を担う臓器や組織におけるミトコンドリア遺伝子の変化がみられたそうです。
持久力トレーニングはまた、糖尿病患者の筋肉機能の改善と肝臓の健康増進に役立つ可能性があることもわかっているようです。
健康な老化脳のための最良の運動
有酸素運動、筋力トレーニング、バランス運動などは、脳の健康に特に有益と考えられているようです。
そして現在、高齢者が気軽にできる運動プログラムを最適化するための研究が日々行われているようです。
ダンスや太極拳のように、身体と認知の課題を組み合わせた活動は、脳の健康の側面に特に効果的ということもわかっています。
ただし、運動は脳の健康に有益ですが、遺伝や基本の健康状態による個人差が結果に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、長期的な持続が可能かどうか、また、どんな人にも適している運動の種類と強度はどういったものがあるかなどの研究も勧められているようです。
まとめ
運動は筋力アップや心身の健康だけでなく、脳の健康にとっても効果的なことがわかっているようです。
持続的な運動を行うことで、加齢による脳の衰えをなるべく防ぎながら脳を若く保つことができる可能性があります。
ただし、運動による体や脳の影響には個人差があるため、最適な運動を見つける必要があります。
運動がさまざまな臓器をはじめ体全体に与える影響を理解すると、運動をした方が良いと感じるかもしれません。
普段から運動をしていない人は、運動を始めることに少し身構えてしまうかもしれません。
健康な脳を保つためにできることとして、まずはエスカレーターやエレベーターではなく、少しでも階段を利用したり、少しでも多く歩くことから始めてみてはいかがでしょうか。
もちろん、食事にも留意し、バランスの良い食生活を心がけることで、さらなる脳の若さを保ち続ける可能性があることは言うまでもありません。
健康寿命を延ばし有意義な人生を送る意味でも、脳の健康には特に注目したいところですね。
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引用文献:
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