ストレスが体に与える影響とおすすめのストレス軽減法とは?

2023年08月15日

リラックスと健康

現代社会はストレスにあふれています。

定期的、または慢性的にストレスを感じていると、体に影響を及ぼす可能性があります。

最初は食欲不振または増進、睡眠障害など日常生活での違和感に気づく程度かもしれません。

ですが、それが心臓や免疫系などの症状につながっていく可能性があります。

ストレスが体に与える影響と、ストレスを和らげる方法について見ていきましょう。

ストレスは免疫力を下げ、病気の原因になる?

ストレスは、さまざまな病気や症状を引き起こす可能性があります。

人がストレスを感じると、体は「ストレスホルモン」としても知られるコルチゾールを含むステロイドホルモンを産生します。

これらのホルモンは通常、免疫系の調節を助け、炎症を軽減するのに役立ちますが、慢性的なストレスによってホルモンバランスが崩れ、副腎、下垂体、視床下部の間の相互作用のバランスをも崩す可能性があります。

その結果、倦怠感、うつ、肥満、糖尿病などを発症する可能性が高くなります。

さらにストレスホルモンは、ウイルスや細菌、その他の炎症状態に反応する細胞の活動を低下させることにより、体の免疫力を低下させる可能性があります。

具体的なストレスの身体的影響

1.心血管への影響

強いストレスを感じることと、高血圧や心臓病などの疾患とは関連があるようです。

たとえば、タクツボ心筋症と呼ばれる、心臓に影響を与えるストレス関連の症状があります。 これは「ストレス性心筋症」または「失恋症候群」としても知られているそうです。

ストレスが心拍数の上昇を引き起こし、酸素要求量を増加させることにより、胸痛などの心臓発作に似た一時的な症状を引き起こすようです。

米国心臓協会の情報源によると、これは重度の短期的な筋不全やショック状態につながる可能性があるようです。

ただし、ほとんどの人は数日または数週間以内に完全に回復します。

2.胃腸への影響

ストレスは、人の食欲や胃腸管の典型的な機能にも影響を与える可能性があります。

その影響は腸管透過性(リーキーガット)や胃酸分泌過多、胃腸の炎症などさまざまです。

胃腸の中でも特に下記の部位には特有の症状が現れる可能性があります。

-腸
米国心理学会 (APA) によると、ストレスにより食べ物が体内を移動する速度が変化し、その結果、下痢や便秘が引き起こされる可能性があるそうです。

また、消化や体の栄養素の吸収にも影響を与える可能性があります。

また、ストレスが過敏性腸症候群 (IBS) の一因であることも特定されています。

ストレスが腸の動き、感受性、吸収に悪影響を及ぼし、IBSの症状を引き起こす可能性があります。

-食道
ストレスがタバコやアルコールの使用に影響を与えることにより、胃酸逆流や胸やけを引き起こす可能性があります。

また、ストレスにより飲み込む空気の量が増加し、ゲップの回数が増え、膨満感を感じる可能性があります。

-お腹全体
ストレスは、胃酸の生成や上部消化管の機能全体に悪影響を与える可能性があるようです。

特に、慢性的なストレスを感じている場合、吐き気や嘔吐が起こる可能性があります。

3.呼吸器

ストレスは、息切れや喘鳴を引き起こしたり悪化させたりすることで、喘息やアレルギー症状などの呼吸器疾患を悪化させることがあるようです。

これは、ストレスが炎症反応を引き起こし、気道の圧迫を引き起こす可能性があるためのようです。

もし、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸困難を抱えている人の場合、これによりパニック発作やより深刻な呼吸困難を引き起こす可能性があるかもしれません。

4.痛み

人が常にストレスにさらされていると、その間筋肉がリラックスする機会がありません。

これにより、筋肉痛を引き起こす可能性があります。

また、ストレスと顎関節症の間には相関関係があるようです。

また、2017年の情報によると、ストレスは中枢神経系と脳の痛みの処理方法に影響を与えます。

その結果、ストレスも慢性的な緊張型頭痛の原因となることがあるようです。

また、高いストレスを抱えている人は、そうでない人に比べて腰痛の発生率が高いことも報告されています。

5.皮膚への影響

頻繁なストレスは、さまざまな皮膚関連の症状を引き起こす可能性があります。

たとえば、ふけ、かゆみ、発疹、ニキビ、いぼなどは、す炉レスが原因である可能性も考えられているようです。

ストレスの軽減法

ストレスを自宅で治療する方法にはどのようなものが考えられるでしょうか?

米国の国立精神衛生研究所によると、次のようなおすすめの方法があるようです。

-定期的に運動を行う:
ほぼ毎日、1日あたり30分以上運動することでストレスを軽減できるようです。 運動の例としては、ウォーキング、サイクリング、ダンスなどがおすすめされるようです。

-十分な睡眠をとる: 夜によく眠ることで気分がリフレッシュされ、ストレスが軽減されます。
よく眠れない場合は、カフェインやアルコールの摂取を避け、涼しく暗い部屋を選び、就寝前の1時間は電子機器の使用を控えるなどの工夫をすると良いようです。

-代替医療技術を試す: ヨガ、鍼治療、マッサージなどを利用することで、ストレスを軽減できる可能性があります。

-他者とつながる: 信頼できる人と話すことはストレスを軽減し、つながりを感じるのに役立つかもしれません。
必要に応じて他者に助けを求めることは、短期的および長期的に人の全体的な健康状態を改善することにつながるかもしれません。

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引用文献:
Can stress make you ill?

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