関節炎に抗酸化化合物でベリー類のポリフェノール?

2021年09月13日

ポリフェノールでアンチオキシダント

関節炎は、関節の炎症をともなう疾病の総称で、高齢者をはじめ多くの人々に影響を与えている状況です。
こわばったり、可動域が少なくなったりすると、生活の質の低下にもかかわります。
関節炎に抗酸化化合物でベリー類のポリフェノールについても文献が多く存在しています。
健康のヒントを探ります。

関節炎にもいろいろな種類がありますが、変形性関節症および関節リウマチは最も一般的です。
リウマチに関しては、寝返りが打てなかったり、全身が痛くなる元になったりもするため元気をなくしてしまう方も少なくありません。
さらに、治療法に関しては明確なものがない状況です。

しかし、人によっては、効果を感じられるかもしれない興味深い食物があります。
意外に思われるかもしれませんが、それは、ポリフェノールを含むベリー類の食品群です。

・ベリー類の豊富なポリフェノール

果物には様々な栄養があるため人気が高い状態が続いていると言えます。
そのことからも、毎日摂取している方も多いかと思いますが、最近注目されているのがベリーなどです。
ベリー類はポリフェノールの優れた供給源で知られています。
ポリフェノールは、植物の二次代謝産物と考えられている抗酸化化合物です。

アントシアニンは、ポリフェノールの中でも青、紫、赤色の果物が持つ水溶性色素です。
最近の研究によると、ベリーが抗炎症効果を生み出す可能性が高いことがわかっています。
アントシアニンが豊富な果実の中でも、特に、ブラックベリーやブラックラズベリー、チョークベリー、ビルベリーなどのシアニジン含有量が高いベリーに抗炎症効果がみられるようです。
また、ブルーベリー、ラズベリー、イチゴ、ザクロなどの一般的に入手可能な果物であっても、実験によると関節炎における痛みおよび炎症を軽減する有望な結果を示しています。
他にもケルセチンや柑橘類フラボノイドなどの特定の果実ポリフェノールに関しても、関連する情報がいくつもあるようです。

・ベリー類の抗炎症効果以外の効能

ベリー類には、抗炎症効果以外にも素晴らしい効能があります。
たとえば、腸の健康に関する効果です。
目の健康で有名なブルーベリーをはじめとするベリー類のポリフェノールは、腸内微生物叢組成の改善などにより腸の炎症の症状を緩和し、結腸癌に対する予防効果があることが実証されています。
腸の健康は全身の健康とつながっているため、ベリー類の摂取と全身の健康とも大きな関連があることがうかがえます。

まとめ

関節炎とベリー類には一見何の関連もなさそうですが、べりーの持つ抗炎症効果により、関節炎の炎症をしずめてくれる可能性を持つことがわかりました。
ベリーの中でも、ブラックベリーやブラックラズベリー、チョークベリー、ビルベリーなどあまり聞きなれないベリー類は抗炎症効果が強いようですが、ブルーベリー、ラズベリー、イチゴ、ザクロなどのおなじみのベリーであっても効果は期待できそうです。
ベリー類は毎日少しずつ摂取することが大切です。
最近では、冷凍食品コーナーにも多く見られますので、冷凍してあるベリーを毎日ヨーグルトなどとともに摂取することをおすすめします。

また、関節炎については、マッサージや湿布なども状況によっては必要かもしれませんが、シャワーではなく温かいお風呂につかるようにすることや、体重が重すぎる方は少しダイエットを心掛けること、しっかりとした睡眠を確保すること、また、姿勢や歩き方に気を付けるなどの日常的なケアをすることで変化があるかもしれませんので、参考になさっていただければ幸いです。

成分の更なる説明:
ポリフェノールやフラボノイド
アントシアニン

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参考文献:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29227497/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26250485/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E7%AF%80%E7%82%8E

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