食物繊維によってワクチンの有効性を高める方法?

2021年07月25日

健康と免疫力

ワクチンは、私たちの体の免疫系がウイルスや細菌が入ってきた場合に備えて体内に抗体を生成するために導入されます。

ですが、ワクチンは導入したすべての人に同じように効き目を発揮するとは限りません。

ワクチンの効き目が十分でないと、せっかくワクチンを導入しても感染症にかかってしまう可能性があることが報告されています。

ワクチンの導入には賛否両論があるかと思いますが、マリーナマクドナルド博士の記事を参照して、身体の免疫反応とワクチンを導入する場合の効き目を最大限生かすヒントをお伝えしたいと思います。

・腸内環境と免疫

言うまでもないことですが、腸内環境と免疫にはとても深い関係があります。

私たちの腸内には何十億もの微生物が生息しています。

この腸内微生物群集は、免疫細胞と相互に作用することがわかっており、感染症への反応にも影響を及ぼします。

腸内環境が整っていると、もともと感染症にかかりにくくなることはもちろん、ワクチンの有効性を調節することができ、ワクチンの反応を高める手助けとなります。

腸内の善玉菌が減り悪玉菌が増えることにより、腸内環境の乱れは起こります。

この主な原因として以下のようなことが考えられます。

-繊維の少ない食事
-抗生物質の摂取
-肥満を含む慢性疾患
-老化

これらの結果として腸内環境の大幅な乱れである腸内毒素症が引き起こされることがあります。

研究によると、腸内毒素症として知られる腸内微生物群集の不均衡が、ワクチンの有効性に大きくかかわる可能性があります。

ですが、これらは食事や栄養に気を付けることにより自分で改善することができます。

自分自身で腸内微生物叢の健康を調整し、改善するヒントがいくつかあります。

・食物繊維による腸内環境の改善

研究により、果物と野菜の摂取量を増やすことによりワクチンへの反応が大幅に高まることが示されています。

専門家によると、成人は1日に少なくとも21~38グラムの食物繊維を摂取することを推奨しています。

食物繊維の摂取が不十分な場合、免疫反応が不十分になるリスクがあることがわかっています。

特定の発酵性繊維はプレバイオティクスと呼ばれ、生きた菌のエサとなって微生物叢の健やかな成長を助けます。

中でも健康な腸内細菌の増殖生成をサポートすることで知られている成分があります。
イヌリン、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、難消化性デンプン、ヘミセルロース、キシロオリゴ糖、ベータグルカンフコイダンなどがその一部です。

これらのプレバイオティクスは、ワクチンの有効性を改善することが示されています。

特に、キノコや食用酵母などの真菌、オーツ麦などの穀物に自然に含まれる多糖類の一種であるベータグルカンは、プレバイオティクス繊維の中でも特別な存在と言えます。

ベータグルカンは、免疫システムを直接活性化するということがわかっているためです。

これにより、ウイルス感染から保護することが示されているうえ、ワクチンの効き目の向上に関する研究も進められています。

また、改装に含まれるフコイダンも特殊です。

インフルエンザワクチン接種前の1か月間にフコイダンを摂取することで、ワクチンによるウイルスからの保護の可能性をほぼ2倍にすることがわかっています。

まとめ

食物繊維の補給によって、私たちの体内の免疫反応やワクチンの効き目にまで大きな影響があることがわかりました。

腸内環境の乱れが心配な場合でも、遅すぎるということはありません。

今すぐに、腸内環境に良い食事を心掛けてみてはいかがでしょうか。

また、別の視点からの感染症にかかりにくくするだけでなくワクチンの効果の最大限高める方法についてもお伝えしたいと思います。

注)この記事は、ワクチンを必ず摂取するべきということをお伝えしたい訳ではなく、普段からの免疫強化により、感染症にかかりにくくするだけでなくワクチンの効果を高める手助けをする方法をお伝えするものとなります。

Vaccine Efficacy, Part 1 of 2: Can a Healthy Diet Improve It?

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