ストレス社会で適応障害を防いで心身のバランスを保つために

2021年06月07日

健康的な生活習慣で医療を遠ざける

ただでさえストレスの多い現代社会に疫病への心配などが重なると、不安な日々を送っている方も多いと思います。
私たちは日々、このような状況や新しい生活様式に順応すること、対処することが求められています。

このように、ストレスの多い状況や不利な状況が起こった時に積極的に適応するためには、心理的な回復力が必要です。
そして心理的回復力がうまく働かない場合、適応障害となって体に不調をきたす可能性があります。

・適応障害とは

適応障害は、個人がストレスの多い心理社会的出来事に順応したり、対処したりすることが非常に困難な場合に発生する、心理社会的ストレス要因に対する不適応な反応です。
一般的な特徴には、軽度の抑うつ症状、不安症状、心的外傷後ストレス症状、またはこれら3つの組み合わせがみられるとのことです。

適応障害は、症状の持続時間が6か月未満かどうかに応じて、急性または慢性の場合があるとされています。

この障害の原因は、自分自身の問題ではなく外部のストレス要因によって引き起こされると考えられています。
うつ病とは異なり、症状は、ストレスを与えることや物から離れることや、その状況に適応できるようになることにより改善することが一般的のようです。

・適応障害の原因となりうるもの

さまざまな年齢層において、適応障害の原因となりうるストレス要因があります。

成人期:
夫婦喧嘩
金銭問題
自分自身、パートナー、子供の健康問題
個人的な損失などの個人的なできごと
失業または不安定な雇用

思春期と子供時代:
家族の問題や両親の別居
学校の問題や転校
家族の死、病気、トラウマ

・適応障害の治療

適応障害は、症状が少ない場合は休息などにより自然回復が可能な疾患です。
十分な休養に加え、医師とも相談したうえで家族など周りの方にできることとして、次のようなことが挙げられます。

-自分の感情について話すように勧める
-サポートと理解を示す
-患者が子供である場合は学校、大人である場合には職場にも状況を確認する。
-夕食に何を食べるか、テレビで何の番組を見るかなど、簡単な決定をさせる。
-楽しんでできる趣味や活動に従事させる。

ただし、うつ病や不安神経症の症状のある場合は、心理療法や投薬などの治療が有益な場合があります。

・心と体はつながっている

心理的回復力が弱ってしまうと、メンタルヘルスだけでなく、身体的健康にも影響を及ぼします。
たとえば、慢性痛、血糖値の変動、免疫力の低下などが考えられます。
回復力を強く持つ人は、身体機能のレベルが高いとされます。
心と体はつながっているため、心を強くするためには、肉体を強くする必要があります。
そのため、私たちはメンタルヘルスを考えるときに、自身の身体面の健康にも注意する必要があります。

・適応障害を防ぐ生活習慣

-ビタミン、ミネラル、プロバイオティクス、必須アミノ酸、食物繊維、ポリフェノール、必須脂肪酸など、身体が喜ぶ栄養素を豊富に取り入れる特定の食品だけでなく、バランスよく何でも食べることが理想です。
-良質な睡眠をとって規則正しい生活を送る睡眠が乱れる場合は、メンタルヘルスにつながりやすいので、日中に日光を浴びて散歩をすることなどをおすすめします。
-趣味や好きなことを見つける

この度のコロナ禍は、だれもが予測できない事態で、急速に世界を飲み込んでしまいました。
今もなお、多くの方がウイルスの恐怖に苦しめられています。
そして、仕事を失った方、友達を失った方、かけがえのない体験を失った方などは少なくなく、むしろほどんどの方が何らかを失っている状況であると考えられます。

コロナ禍以外でも、適応障害の要因は誰にでも起こりうることばかりです。
そんな中、必要とされるのは心のありようといえそうです。
心理的な回復力を持つ人は、持たない人に比べてより健康的な生活を送ることができると考えます。

バランスの良い食事や生活を楽しむことにより、一人でも多くの方が深刻な状況を回避することを願ってやみません。

https://en.wikipedia.org/wiki/Adjustment_disorder
allergyresearchgroup.com/blog/stress-and-psychological-resilience/

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