腸を守りアレルギーを避ける酪酸菌を増やす方法

2021年06月03日

腸の健康と食べ物や食事予防

私たちの腸には何兆もの微生物が存在しており、消化や免疫をはじめとして脳の働きに至るまで全身の健康を司っています。
酪酸菌は、その中でも大切な細菌の一つです。
腸を守ってアレルギーを避けるためにおすすめされる機会が増えている酪酸菌についての報告からまとめました。

・酪酸菌のメリット

酪酸菌が沢山いると、次のような健康上の利点が考えられます。

-腸の細胞を守り、腸壁に穴が開くリーキーガットなどから腸を守る
-アレルギーなどの炎症を軽減する
-細菌から身を守る
-酸化ストレス(身体のサビ)を軽減する
-腸のバリアを強化して免疫力をアップ
-便秘や下痢の症状を減らす

・酪酸菌の不足による健康への影響

酪酸菌は老化、感染症、抗生物質の使用、繊維の少ない食事により、体内で減少してしまいます。

酪酸菌が少なくなると、体内に炎症を引き起こし、アレルギーや喘息の原因となることがあります。
また、腸の内壁を傷つけ、結腸直腸癌、糖尿病、脂肪肝などのさまざまな病気のリスクを高める可能性があります。

・酪酸菌を増やす方法

プロバイオティクスは、適切な量を摂取すると健康上の利益をもたらす生きた微生物です。
プレバイオティクスは、有益な微生物のえさとなって微生物の成長を助けます。

酪酸と、それを生成する繊維についても同様の関係があります。

酪酸菌のもととなるのは、バターです。
酪酸菌を表すButyrateは、バターを意味するギリシャ語に由来しています。

ただしバターはカロリーが高く控えられている方も多いと思います。
酪酸菌は、バター以外にも食物繊維によって増やすことができます。
食物繊維が腸内で発酵される際に、酪酸菌が発生します。
健康な人は1日あたり最大10グラムの酪酸塩を生産することができます。

・まとめ

酪酸菌は腸を守り、免疫力をアップさせたり体調を整える元となる大切な菌です。
私たちは、特別なことをしなくても食物繊維を含む食品を食べるだけで、腸を守りアレルギーを避ける酪酸菌を増やすことができます。
食物繊維は、野菜や果物だけでなく豆腐やおから、そばなどにも豊富に含まれます。
酪酸菌をたくさん育てて、より健康な腸内環境で生活をすることがおすすめといえます。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33043467/
https://www.allergyresearchgroup.com/blog/butyrate-a-postbiotic-for-colon-health/腸の健康と食べ物や食事予防

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