腸内環境や腸内細菌の質次第で脳血管障害の原因との報告

2020年06月24日

健康

腸内環境や腸内細菌のバランスや質次第では、脳梗塞や脳卒中、くも膜下出血などの脳血管障害や心臓血管障害の原因となることが報告されています。

便秘や下痢、過敏性腸症候群、IBS、IBD、SIBOなどお腹の調子が今一つの場合は改善がおすすめです。

 

腸内環境や細菌と血管の健康と関連性:

近年の腸内についての研究報告の多くが、わたしたちの腸内のマイクロバイオーム(腸内微生物やバクテリア、細菌などの集団ゲノム)の質が、血管の健康に大きく関連していることを示しているようです。

腸内環境が思わしくなく、良質な菌が優位ではない場合、腸内の環境が身体の他の部分に与える影響が大きいことが報告されています。

腸内環境と関連する症状では、便秘や下痢、過敏性腸症候群、IBS、IBD、SIBOなどがわかりやすい例として挙げられるのではないでしょうか?

また腸内以外でも脳との関連性も報告されており、脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞、頭痛、視覚障害などの脳血管関連の症状や病気の原因も報じられています。

 

腸内環境と脳血管や脳血栓:

腸内の健康は脳との関連性があることはこれまでの研究でも明らかになっていました。

最近は、もう一歩進んで脳や心臓血管の血栓や閉塞との関連性が報告されています。

そのため、腸内環境の健康とつながることが考えられる、慢性的な便秘や下痢、過敏性腸症候群、IBS、IBD(潰瘍性大腸炎やクローン病など)、SIBOをはじめとるお腹の不調がある場合、脳血管や心血管系の詰まり又は
血栓などの原因につながる可能性が示唆されたということになると言えます。

 

研究報告から:

炎症性腸疾患と診断された17,487人の患者さんに対しておこなわれた調査があります。

一般的に健康と診断されたグループと比較した場合、炎症性腸疾患と診断されたグループでは、大きく血栓症のリスクが高いことが導かれた結果となったようです。

特に女性では脳血管の血栓が40才未満で高く、40歳以上では心臓血管の梗塞リスクが高い結果になったようです。

腸と脳の関係は複雑で、まだまだ研究は始まったばかりの段階とも言われています。

ただし、腸内環境が思わしくない場合は、多くの場合、便秘や下痢などになって腸が私たちに便を通じてメッセージを送ってくれることが少なくありません。

また、それでも気が付かない場合には、大きな臓器でもある皮膚に反応として、教えてくれることも多いのです。

そのことからも、便秘や下痢になった場合には、食べ過ぎや極度の体調不良や風邪を引いている場合などでなければ、何らかの食べ物でアレルギー反応を起こしていることも考えられます。

その場合には、多くのケースで小麦粉や乳製品などアレルギー反応を起こしやすい食べ物が関係していることも少なくありません。

思い当たる場合には、是非、それらの食べ物を一度制限してみて、腸内と対話をしてみることも特におすすめといえます。

いずれにしても、今後も益々、腸内環境や腸内細菌と脳血管の健康の関連性についての研究が増えてくることは間違いなさそうです。

腸と脳のつながりについては、研究報告も増えていますし、私たちの生活にも大きくかかわりがあったり、認知症やうつ病など日本でも多い症状や疾患ともかかわりが大きいために、時々新しい情報を踏まえて、情報を共有するようにしますので、あなたやご家族、大切な方々への健康や感情などに使える場合は、是非使ってみてくださいね。

 

引用した文献:
PMID: 8809240
PMID: 18431065
PMID: 19491858

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