感染症予防に天然物質モノラウリンがおすすめされる理由?

2020年06月19日

モノラウリン

今年は感染症という言葉を毎日のように耳にし、これほど感染症について国民が敏感になったことは今までに無いかもしれません。

感染症予防に天然物質のモノラウリンがおすすめされる機会が増えているようですが、その理由を探ります。

 

天然物質のモノラウリンについて:

天然物質のモノラウリンは簡単にいうと、母乳に含まれる天然の栄養成分です。
生まれたばかりの赤ちゃんが、菌にさらされたり、感染症のリスクにありながら、健康を保つのは、母親の母乳のおかげともいわれます。
母乳に含まれる大切な働きを持つ1つがモノラウリンで、グリセロールとラウリン酸(C12)という成分を含んでいます。
特にモノラウリンの効果で伝えられるのは、母乳の中で働く幅広い抗菌作用と抗炎症作用、抗ウィルス、腸内で病原菌が増えることを抑えながら良い菌を増やす効果についてです。
40年強前に抗ウィルスについての効果で発見されたと紹介されるモノラウリンですが、それ以来、ウィルスや細菌、カンジダ種の真菌増殖や毒性などを抑えることで知られるようになってきたようです。

 

ココナッツオイルに含まれるモノラウリン:

モノラウリンは母乳以外でもココナッツオイルの中に含まれる天然化合物でもあることが報告されています。
母乳に関しては、そのココナッツオイルのラウリン酸と比較した場合に、抗菌の働きでは200倍以上の働きが確認されているとのことですので、働きとしては母乳には及ばないということになりそうです。
そのため、母乳は赤ちゃんと母親の大きな重要な特権を持った保護作用と言えるのではないでしょうか?

 

世界に発表されるモノラウリンの論文:

感染症が世界に広がる機会が増えてきた社会では、菌を広げないためのいわゆる抗菌や抗ウィルスなどについて効果的なものを手にしたい感情が出て来ます。
同時にそれらの働きにについての研究分野も広がることが一般的といえます。
今回は増えているモノラウリンの研究報告から、感染症予防のヒントを探りたいと思います。
抗真菌活性と抗カンジダ菌増殖についての研究報告で発見した実験では、マウスと試験管を利用した3つのグループに分けての実験で、モノラウリンが抗真菌性化合物としての効果が優位に導かれたとの報告です。
また、口腔カンジダ症への効果も考えられ、今後の研究に活かされるとのことでした。

 

モノラウリンとカンジダ菌?:

モノラウリンはまた、近年日本でも増えているとされるカンジダ菌増殖にも効果的のようです。
日本でも抗真菌やカンジダ症が増加しているとの報告で抗真菌系のクスリが使用される機会が増えているとの情報もあり、今後の更なる研究が期待される分野ではないでしょうか。

 

保存料や保存剤としてのモノラウリン:

上記では抗菌や抗ウィルス、抗真菌、抗カンジダ増殖など好ましくない働きが増えることに対してのモノラウリンの効果が印象的かと思います。
食べ物や食事、日ごろの一般的な生活の中で、活用できるかもしれないのが抗菌剤や保存剤、保存料としてのモノラウリンです。
ただし、まだ食品業界においての活躍にはまだ制限があるようです。
それはモノラウリンが持つ抗菌作用については、脂肪やデンプンなどの炭水化物類に強いものの、たんぱく質がある環境では、チカラが十分では無いとの点からとのことです。

 

皮膚感染症やアレルギー反応とモノラウリン:

抗菌作用の中でデンプンや炭水化物類、脂肪についての記述がありますが、考えようによっては健康に役立つこともあるといえます。
アレルギー反応の中でも炭水化物類や脂肪についての反応が出る場合、可能性としてモノラウリンの働きにも期待が持てるかもしれません。
実際に皮膚感染症の微生物研究の場においても抗生物質やモノラウリンの働きの研究が進んでいるようですので、今後日本でもモノラウリンが広く知れ渡って人気になる日が来るかもしれません。

キーワード: モノラウリン,感染症予防,カンジダ菌,ココナッツオイル,ラウリン酸

引用文献:
Sci Rep 2019 10月10日; 9(1):14550.
PMID: 30068882
PMID: 27366648
PMID: 19895490
PMID: 21787874
PMID: 17966176

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