多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)予防におすすめの食べ物と習慣

2016年12月12日

健康女性

多嚢胞性卵巣症候群はPCOSとも呼ばれ、女性に近年増えている症状の1つです。

その多嚢胞性卵巣症候群の予防におすすめの食べ物と生活習慣も報告されています。

先日は多嚢胞性卵巣症候群に共通する症状についてお伝えしましたが、多嚢胞性卵巣症候群が多い理由の1つには共通した症状に発展しやすい肥満や糖尿病、甲状腺機能障害など日本でも増えている症状も共に増えていることからも、同じく増えやすくなっていることが考えられます。

10人の女性に対して1人の割合とも報告されるアメリカでのPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)では、保健に入れない、薬や医療費の高騰などの理由からも食べ物や生活習慣で何とか予防につなげたい女性も多く、関連した調査報告も多いように思います。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)予防におすすめされる食べ物と生活習慣:

・食事で食物繊維を増やす

食物繊維はご存知のとおり肥満や糖尿病、甲状腺機能障害など他の症状の予防にも有効といえます。

食物繊維を豊富に含む食べ物は血糖値や血圧、コレステロール値を下げやすくなることでも知られます。

・低GI値(低いグリセミック・インデックス値)の食事を中心にする

血糖値が上がりやすい食べ物の多くは加工された食べ物で、一般的な野菜、たんぱく質、良質な脂質を含む食べ物は血糖値をすぐに上げないためにおすすめといえます。

果物や一部の野菜のように糖度の高い食べ物は血糖値を上げやすいために留意も必要です。

また、同じ食べ物でも食べる順番次第で予防にもつながるために、野菜や血糖値が上がりにくい食べ物から先に食べることは理にかなっています。

・歩くなどを含む軽い運動を生活習慣に取り入れる

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)予防に限らずいえることですが、特に食後に歩くだけでも血糖値が上がりにくく、疲労につながりにくくなることも考えられます。

できない環境にある場合には、食後に食器洗いをしたり、掃除をしたりするだけでも血糖値の上昇を制限できるようです。

特に足腰の筋肉を保つことは代謝を下げないということにもつながるためにおすすめです。

上記の3つを取り入れた調査報告:

6ヶ月間にわたって18人の多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を患う女性を対象にした調査があります。

食物繊維や血糖値が上がりにくい低GI値の食事を続け、軽い運動を組み合わせた結果、平均で体脂肪が11%減り、インスリンの数値は33%改善され、50%の女性は排卵を起こしたとの調査結果だったようです。

また、他の調査では多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)対象の女性において、60%の女性が体重が減ったことで妊娠につながったという内容のものも報告されていました。

PCOSの場合は、体重や体脂肪過多による影響があるために、食物繊維を増やす、血糖値を上げにくい食事を中心にする、軽い運動を生活習慣にするの3つが組合わさることで相乗効果が生まれることが期待できそうです。

おすすめの栄養素:

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の予防におすすめされる栄養素としは、EPAやDHAのフィッシュオイルや植物性ではエゴマ油や亜麻仁油、オリーブオイル等の必須脂肪酸があります。

必須脂肪酸の嬉しい情報の1つとしては、食事で食べた炭水化物の吸収を緩やかにすることに加えて、炎症を抑える栄養素でも知られていますので、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)予防にもおすすめです。

また、多嚢胞性卵巣症候群を患う女性に多い共通点の中に、ビタミンDの栄養素不足が挙げられているために、日光浴の時間を増やしたり、ビタミンDを含む魚類を食べたりすることも予防におすすめといえます。

毎日行なえる簡単な予防法の1つとして、お水を飲むことも大切といえます。

参考にした情報:

Townsend-Letter

2015年4月号 62〜65ページ

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群障害)における共通点

パメラWスミス医学博士

情報ページ:ビタミンDとは?

EPAとは?

フィッシュオイル

オンラインショップ