ビタミンB群と脳萎縮の予防

2015年04月10日

脳や神経

 

マイルドレベルに属すいわゆる穏やかといえる段階の認識機能障害を持つ高年齢の人びとを対象にした研究で、2年間以上の期間に渡り被験者にはビタミンB群の葉酸0.8mg、ビタミンB6を20mg、そしてビタミンB12を0.5mgの摂取を毎日継続した結果、脳の大きさの縮小が遅れたという報告がなされました。

研究者らのまとめでは摂取したビタミンB群と、アミノ酸の一種であるメチオニンが代謝している有毒物として知られるホモシステイン値の基準に何らかの相互関係が生じたとされていましたが、その後の研究で新たな報告が発表されました。

 

同じ研究グループの報告によれば、その後の研究で一時的な中程度を含めた脆弱なアルツハイマー病過程へのグレー域での脳萎縮において、ビタミンB群を用いた研究で減らしたことが報告されています。

調査はプラセボグループにおいては脳萎縮のグレー域で高いホモシステイン値が早い推移を示していたものがビタミンB群のサプリメントを摂取したところ、大きく予防した効果が示されたとのことで、被験者の1リットルあたり11マイクロmol以上の高いホモシステイン値で有益だったことが示されました。

 

研究観察でホモシステインレベルの上昇は、年齢に関係する認知度低下、骨粗しょう症、ストローク、血栓塞栓症、アテローム性動脈硬化症などのリスクの上昇と関係し、葉酸、ビタミンB6、B12のサプリメントはメチオニンの変換促進、又はホモシステインとの関係を早めることでホモシステインレベルを低くすることができるのではないかと結論付けられています。

 

治験はビタミンBのサプリメントでホモシステイン値を下げることで他の心臓病タイプの予防については立証中であるものの、卒中といわれるストロークの発生度を下げることができると報告しています。

 

全てではないものの、ほとんどの治験において、高齢者のビタミンB群の摂取は年齢が関係する認識低下を遅らせることが可能であることから予防においても有効であることを提言し、現在の研究でビタミンB群はまたアルツハイマー病の予防においても助けるかもしれないとも発表されています。

 

他にマグネシウムを追加することで、安全性とビタミンB治療効果の両方が増えるという報告もなされています。

 

ビタミンB群の栄養素

研究の対象となったビタミンB群の中で、葉酸はビタミンB12と協力し合うことで血液をつくったり、タンパク質やDNAを合成して発育を促したりする働きが確認されており、女性にとっては妊娠期間中に推奨される栄養素の1つとしても知られています。葉酸はレバー、モロヘイヤ、ブロッコリー、ほうれん草、アスパラガス、イチゴ、キウィなどに含まれています。

 

ビタミンB6はタンパク質の代謝には欠かすことのできない栄養素であり、タンパク質を分解する時に最も必要とされるのがビタミンB6で、不足すると炎症で知られるアレルギーが発生しやすくなることで知られます。食品ではレバーや魚類、モロヘイヤ、さつまいも、バナナ、アボカド等にビタミンB6は含まれています。

 

ビタミンB12は葉酸と共に赤血球を作り出して血液を増やしたり、神経の働きを保つことで知られます。ビタミンB12は肉類や魚介類に含まれることが多いことからも野菜が中心の食生活を続けていると不足しやすい栄養素です。

 

ただし、一般的には個々の栄養素だけを摂取するよりも、総合的に含まれているビタミンミネラルを基本とすることや、何よりも私たちの身体は食べたもので出来ていることから正しい食事抜きにして食事の補助的な栄養素であるサプリメントだけで改善できるものでもないことを心に留めておくことが大切です。

 

Douaud G et al. Preventing Alzheimer’s disease-related gray matter atrophy by B-vitamin treatment. Proc Natl Acad Sci. 2013;110:9523-9528.

PloS One. 2010;5[9]:e12244

Townsend letter Oct, 2014:31

 

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