自閉症と発達障害におすすめされている栄養素

2017年10月11日

 

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自閉症や発達障害をはじめとする子供たちを中心におすすめされることが多い栄養素があります。

例えば脳の画像を用いて診断したり治療を行なうことで世界的に知られる米国のエーメンクリニックは自閉症の子供達に栄養素が助けとなるとしておすすめしていると公表されています。

 

自閉症や発達障害の子供と栄養素の関係性は強いようで、よく耳にする報告の中にはセロトニンやビタミンDの値が低いことが自閉症の子供達に共通しているというものもあります。

また他の報告によると妊娠をしている女性でいわゆる妊婦で、体内のビタミンDの値が低いことも自閉症や発達障害の子供につながることも少なくないというのもあるようです。

いずれの栄養素も脳と関連がありますし、他にもホルモンとの関連性も大きいことがいえます。

ただビタミンDの栄養素は他の症状や疾病とのつながりも大きい栄養素であることも報告されていますので、他の共通点としては下記のような栄養素が不足していることも指摘されています。

そのためにおすすめされているようです。

 

自閉症と発達障害の子供達におすすめされる栄養素の例:

・マグネシウム:

カルシウムとセットと覚えておきたい栄養素で、多くの日本人に不足していることでも知られています。

マグネシウムが不足してくることで睡眠にも障害が出やすくなることが知られています。

他にも心配や不安とも関係が大きい栄養素です。

 

・カルシウム:

カルシウムについては特に乳成分を含んだ食べ物や食事を制限したり摂取しない場合には特に不足しやすい栄養素といえます。

和食で小魚や納豆などをはじめとする食べ物でカルシウムを補給するように心がけることが日本人にはおすすめです。

エーメンクリニックでは通常のマルチビタミンミネラルではカルシウムの含有量が少ないことからも、別途カルシウムを追加でおすすめされています。

 

・オメガ3脂肪酸:

魚に含まれるDHAやEPAはオメガ3脂肪酸の代表といえますが、植物由来ではエゴマ油や亜麻仁油もオメガ3で知られる栄養素です。

脳は70%以上が油でできており、オメガ3やオメガ6などのバランスが崩れることは発達障害との関連を示す報告が数多く存在しています。

そのためにオメガ3脂肪酸を積極的に摂取することがおすすめされています。

オメガ3の働きの中には炎症を減らしたり、心配や不安を減らしたりする栄養素としても知られています。

 

・プロバイオティクス:

自閉症と発達障害だけにとどまらず、全ての症状や疾患は腸内から始まるというヒポクラテスの有名な言葉があります。

プロバイオティクスは腸内環境を整え、免疫力を上げる環境に一役を担う栄養素でも知られていますし、多くの専門家が現代人が何か1つ必ず摂取しないといけない場合にどの栄養素を選ぶかと問われると、プロバイオティクスと答えるといわれるほど健康の土台となる栄養素です。

 

・コエンザイムQ10:

コエンザイムQ10は日本では少し前までは心臓周辺の血流を促す薬の分類に入っていましたが、現在ではご承知のように栄養補助食品のサプリメントやスキンケアでも使用される栄養素です。

食べ物や食事に含まれる栄養素をエネルギーに変換する働きやフリーラジカルと戦う抗酸化作用がある栄養素としてもコエンザイムQ10は知られています。

 

・TMG/DMG:

TMGはトリメチルグリシンの頭文字で日本ではあまり知られていない栄養素といえますが、欧米では自閉症と発達障害をはじめとする症状のサポートにおすすめされることが少なくありません。

特にアメリカでは自閉症や発達障害の子供に多い言語と行動の発達障害の改善におすすめされる栄養素の1つでもあります。

 

・葉酸:

DNAの合成やそれらの修復の役割の一部を担う必須ビタミン栄養素として葉酸はおすすめされています。

 

・Lカルニチン:

細胞内でエネルギーの生産をする大切な役割を担うのがアミノ酸の一種で知られるLカルニチンです。

またLカルニチンが持つ他の役割で知られるのは感情を集中させる際に使用される栄養素ということです。

 

・ビタミンB6:

発達障害や自閉症に限らず多くの人が必要とするビタミンB群の中でもビタミンB6はその中心を担う大切な栄養素でもあり、代謝や神経とも関連性がある栄養素の1つです。

 

・ビタミンE:

ビタミンEは抗酸化作用に優れた栄養素であることからも免疫力との関連性があります。

また解毒を助ける栄養素の1つとしてもおすすめされています。

 

・亜鉛:

亜鉛不足の子供も大人も増えていることが報告されています。

食欲や免疫組織とも関係があるミネラル栄養素の1つです。

 

自閉症と発達障害の子供達だけにとどまらず、私たちのカラダは10人いれば10人ともに違うために一様に当てはまるものではないと思いますが、参考になるのではないでしょうか。

上記のような栄養素を補給する場合には、まずマルチビタミンミネラルなどの総合栄養素の土台がある上で必要に応じて付け加えることがおすすめです。

 

参考にした情報:

自閉症を助ける10のシンプルな方法

エーメンクリニックブログより

 

情報ページ:マグネシウムとは?

カルシウムとは?

オメガ3脂肪酸とは?

プロバイオティクスとは?

 

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