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体内に残る化学物質PFAS(ピーファス)と腸内細菌によるデトックス?

2025年09月16日

Intestinal_environment_detox

PFAS(ピーファス)をご存じでしょうか?

PFAS(ピーファス)は、人の体に蓄積されやすく、長くとどまる化学物質です。

日用品や衣類、食品包装などに広く使われているこの物質は、非常に分解されにくく、「永遠の化学物質」とも呼ばれています。

近年、PFASが体内に与える健康リスクが明らかになりつつありますが、その除去は極めて困難と言われています。

そんな中、イギリスのケンブリッジ大学が注目すべき研究成果を発表しました。

特定の腸内細菌が、体内のPFASを取り込み、分解する可能性があるというのです。

将来の解毒技術や健康維持の新たな視点をもたらす可能性を秘めている腸内細菌について詳しく見ていきましょう。

永遠の化学物質PFASとは?

PFASとは、パーフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル化合物の総称で知られています。

撥水性や撥油性、耐熱性といった特性を持つことから、食品容器、防汚剤、防炎繊維などに広く使われてきました。

しかしその反面、PFASは分解されにくく、自然界でも体内でも長く残留するという性質を持っています。

近年の研究では、PFASの体内蓄積が肝機能障害、甲状腺異常、免疫抑制作用、さらには特定のがんの発症リスクと関係する可能性が指摘されています。

日本でも水道水に含まれるPFASの基準値をめぐって議論が続いているそうです。

ケンブリッジ大学の研究結果

ケンブリッジ大学の研究では、実験室で培養された特定の腸内細菌にPFASを接触させると、それを細胞膜内部に取り込む反応が確認されたようです。

さらに、この細菌にはPFASを構造変化させる可能性のある酵素活性が見られ、単なる吸着ではなく、代謝にまで関与していると考えられています。

マウスを用いた実験でも同様の動きが確認されています。

今回実施されたそれらの結果では、この腸内細菌は、PFASの一部を腸内で中和、あるいは排出しやすい形に変える働きを持っているのでは?という可能性について、研究者たちは推測しています。

腸の毒器官としての機能

この発見は、腸の役割に対する私たちの理解を大きく広げるものとなったようです。

腸はこれまで、消化吸収の器官としてだけでなく、免疫やホルモン代謝にも深く関わる“第二の脳”とも呼ばれてきました。

さらに今回の研究によって、腸が化学物質などの毒素への防御としても重要な役割を果たす可能性があることが示されたのです。

今後のプロバイオティクス治療

今回見つかった腸内細菌は、自然界や健康な人の腸内にも存在することが確認されています。

研究チームは、この菌株を強化し、将来的にはプロバイオティクス製剤として実用化する可能性も視野に入れているようです。

たとえば、高濃度のPFASが体内に蓄積している人に対して、この細菌を含むサプリメントを摂取させることで、腸内からの排出を促す新たなデトックス治療が現実になるかもしれません。

今後に向けて、さらなる検証が必要ですが、日々研究が進められています。

腸内環境を整えることの重要性

この研究は、腸内細菌がいかに重要な役割を担っているかを改めて教えてくれます。

腸は単なる消化器官ではないことはすでに周知の事実かもしれませんが、免疫力や第二の脳と言われているだけでなく、私たちの健康を土台から支えるデトックス器官としての可能性を秘めていることがわかりました。

私たちは、普段の食生活の中で、腸内環境をある程度コントロールすることが可能です。

腸内環境が整うことで、消化や吸収、免疫機能の向上だけでなく、有害物質への抵抗力や解毒力の強化にもつながる可能性があります。

そのためには、食物繊維、発酵食品、野菜や果物などの植物性食品を積極的に取り入れ、腸内で多様な善玉菌を育てることが重要です。

また、ストレス管理や適度な運動、十分な睡眠も腸内環境を整えるうえで大きな役割を果たします。

日々の小さな選択が、体を守る力へとつながっていきます。

毎日の食事で地道に腸を整え、外部からの化学的ストレスへの抵抗力を高めていくことが、本来あるべき姿ですので、そのように進めていきたいものです。

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引用文献:
Cancer-fighting gut bacteria that can absorb forever chemicals in the body discovered by scientists from Cambridge University

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