中年女性の拒食症や過食症の摂食障害と健康予防への影響

2023年05月12日

食事栄養素と健康予防

摂食障害と聞くと、思春期をはじめ若い年代の女性に多い印象を持たれる場合が多いのではないでしょうか。

近年では、中年期の摂食障害も問題となってきているようです。

中年期の摂食障害は多くの病気の元となる可能性があり注意が必要です。

摂食障害による健康への影響や、身近な人が摂食障害に悩んでいるかどうかチェックする方法などを探ります。

摂食障害とは

ほとんどの人が障害で、ダイエットもしくは食事制限に取り組んだことがあるのではないでしょうか。

摂食障害とは、極端な食事制限や、過度な量の食事の摂取などを特徴とする精神障害の一種と考えられています。

拒食症と過食症を繰り返す場合があり、本人はいたって元気な様子を見せる場合が多いようですが、人前で食事をしたがらなかったり、食べたものを後で戻すなどの行動によって摂食障害の存在を周囲に知られないようにするようです。

摂食障害には、次の3つのタイプがあるようです。

-極端な食物制限を特徴とする神経性食欲不振症

-神経性過食症

-嘔吐または下剤の使用による粛清

精神分析医のヒルデ・ブルック氏は、摂食障害を「これは食欲の病気ではありません。人からどう見られるのかということに関連する自尊心の病理です」と指摘しているそうです。

中年の摂食障害

拒食症は、通常は26歳ごろまでに落ち着く場合が多いようですが、中年の摂食障害を持つ多くの女性は、その人の人生において問題を抱えていることが多いようです。

また、加齢に伴い、自分の体の変化をコントロールできないことに悩まされてることも原因の一つとなるようです。

特に閉経期の女性は、体重が増える可能性が高いようです。

摂食障害による健康への影響

目に見えていない場合でも、摂食障害は体に負担をかけている可能性があります。

特に、摂食障害のある女性は、鉄分、ビタミンB、ビタミンD、カルシウムなど、いくつかの栄養素が不足していることがよくあるようです。

このような状態が続くと、下記のような状態を引き起こす可能性があるようです。

-骨量減少
特に骨折のリスクが高いようです。心配な方は、一度骨密度検査をお試しいただいた方が良いかもしれません。

-心臓の病気
摂食障害によって、体内の電解質が低下することがあり、これにより不整脈につながる可能性があります。

中年の女性はまた、慢性疾患の薬を服用しているる可能性が高く、それも不整脈のリスクを高める可能性があるようです。

-肺の病気
特に繰り返し嘔吐をしている人では、時間の経過とともに胸の筋肉が弱くなるようです。これにより、肺炎のリスクが高まってしまうようです。

-胃腸の問題
逆流、膨満感、吐き気、嘔吐、便秘、または下痢の症状が、摂食障害に関連している可能性があります。

-糖尿病
過食症の人は糖尿病の発生率が高くなります。

特に中年では、飲酒後の頻繁な血糖値の急上昇によって益々糖尿病にかかる可能性が高くなってしまうようです。

-皮膚の問題
傷が治りにくい、顔のしわが深刻、などの症状は、長年の拒食症の人によく見られるようですが、これは全体的な栄養状態の悪さによって引き起こされている可能性があるようです。

摂食障害の疑いのある行動パターン

摂食障害は、見るからに極端に痩せているなどわかりやすい場合もありますが、ひそかに悩んでいる場合も多いようです。

他人から見た場合の見分け方は、次のような行動があるかどうかを参考にされると良いかもしれません。

-劇的な体重の上昇、もしくは低下

-体重、カロリー、体の大きさや体型への極端なこだわり

-特定の食品または食品のカテゴリー(砂糖や炭水化物など)を食べることを拒否する

-過度な運動をする

-食事を抜く、または通常の食事でごく一部しか食べない

-過度の咀嚼や皿の上の別の食べ物に触れさせないなど

-頻繁にトイレに行く、嘔吐、下剤を飲むなどの兆候

-短期間にたくさんの空の食品容器場発生する

これらの兆候に気づいたら、それは助けを求めるための行動かもしれません。

また、もしご自身に心当たりがある場合は、睡眠をたくさんとってゆっくり休む、バランスの良い適度な量の食事をとるなど、生活習慣の見直しで自然に気持ちを落ち着ける方法をとることを、お勧めしたいと思います。

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引用文献:
Eating disorders in midlife
摂食障害(Wikipedia)

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