抗生物質の使用でイースト菌感染症にかかる可能性と予防法?
誰でも一度は風邪や病気などで、抗生物質を使用したことがあるのではないでしょうか?
報告によると、特定の抗生物質を服用すると、真菌感染症や膣カンジダ症としても知られる、膣内のイースト菌感染症につながる可能性があるようです。
イースト菌感染症の特徴や、抗生物質の服用がイースト菌感染症を引き起こす可能性があるかを探ります。
抗生物質とイースト菌感染症
イースト菌感染症は膣に不快な症状を伴う膣炎の一種です。
膣炎は、10代~40代の女性は誰でもかかる可能性のある一般的な膣の状態です。
イースト菌感染症の中でもカンジダ菌によって引き起こされる膣カンジダ症は、特に発生する可能性の高い膣感染症です。
イースト菌感染症は、膣内の細菌とイースト菌のバランスが崩れたときに発生します。
通常、誰もがある程度の数のカンジダ菌が膣に存在しています。
カンジダ菌が急激に増えたり減ったりすることにより、膣内の細菌のバランスが崩れて膣カンジダ症を発症します。
抗生物質は、通常は感染を引き起こす細菌を殺すために服用されますが、膣を含む体内の有益な細菌も殺してしまいます。
これにより、カンジダイースト菌が増殖し、イースト菌感染症の症状を引き起こす可能性があるようです。
困ったことにカンジダ感染症は再発することも良くあります。
イースト菌感染症の症状
膣内イースト菌感染症の一般的な症状は以下の通りです。
-膣の外側の領域やその周辺のかゆみ
-外陰部またはその周囲の灼熱感
-白くゴツゴツした無臭の分泌物
-性交痛
-排尿時の痛みや不快感
-膣分泌物の増加
さらに重度の感染症となると、膣壁に腫れや亀裂が生じることもあるようです。
イースト菌感染症と尿路感染症の違い
イースト菌感染症の症状は、尿路感染症ともよく似ているようです。
例えば、どちらも排尿時に痛みや灼熱感を感じることがあるようです。
見分け方の一つは、イースト菌感染症では白い分泌物が見られますが、尿路感染症では尿が濁るようです。
また、イースト菌感染症の場合は膣周辺が腫れたりかゆみを帯びたりするのに対して、尿路感染症では下腹部や背中に痛みを感じることがあるようです。
違いを知っておくことで、いざというときに対処しやすくなるかもしれません。
イースト菌感染症になりやすい人
特にイースト菌感染症を発症する可能性がある人もいるようです。例えば次のような状況の方は注意が必要です。
-妊娠中
-避妊薬などのホルモン避妊薬の使用
-糖尿病
-免疫力が弱っている
これらの危険因子を抱えて生活しながら、抗生物質を処方されている場合は、イースト菌感染にかかる可能性が高まります。
そのため、抗生物質を避けることが可能かどうかを含め、医師に相談すると良いかもしれません。
イースト菌感染症の予防
イースト菌感染症を予防するためには、下記のような生活習慣の工夫がおすすめです。
1. 酵母の餌となる糖分やでんぷんを減らして低糖質の食事をする
2. 太りすぎず、健康的な体重を維持する
3. 血糖値をコントロールして糖尿病の管理をする
4. 通気性の良い衣類を着用する
5. 衛生管理を徹底する
6. 性的な健康を維持する
7. 善玉菌を含む良質なプロバイオティクスの摂取
特に、プロバイオティクスの摂取は有益と言えます。ヨーグルトやケフィア、キムチ、ピクルス、漬物などの発酵食品を大目に摂ることで、イースト菌感染症の予防につながる可能性があります。
プロバイオティクスを摂取して体内の細菌バランスを整えましょう。
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