アルツハイマー型認知症予防におすすめの食べ物や食事の内容とは?

2021年05月17日

食べ物や食事栄養素と健康予防

アルツハイマー型認知症は日本でも増えるデータが示されています。そのアルツハイマー型認知症の予防におすすめの食べ物や食事の内容に関しての報告にはどのようなものが含まれているのでしょうか?

世界で先進国に共通して増加している症状や病気の1つにアルツハイマー型認知症が挙げられています。

アルツハイマー病(AD)やアルツハイマー型認知症の特徴としては、脳実質へのアミロイド斑の沈着が挙げられます。

そして、その脳実質へのアミロイド斑の沈着については、認知症の症状が発生する7~15年前、あるいはもう少し前から始まっていることが多くの研究で報告されているところです。

それであれば、薬で認知度を改善させれば良いという話しになりますが、残念ながら、効果的な薬は1980年代以降、現在まで画期的な改善が観られる結果には至っていないことが報じられています。

そんな中で、予防に注力することの大切さが世界で伝えられています。

それでは、実際に、アルツハイマー病(AD)の予防として、おすすめされている食べ物や食事にはどのような内容が含まれているのでしょうか?

アルツハイマー型認知症を遅らせるのにおすすめの食べ物や食事の内容:

ドイツのドイツ神経変性疾患センター(DZNE)で行われた断面的な食べ物や食事の分析では、以前同様に地中海料理が認知度低下予防や認知症の予防に働いていることが報告されています。

とりわけ、地中海式の食べ物や食事を含む食事療法を厳密に実行した人々においては、アミロイドが沈着しにくく、脳の容積が増え、記憶力低下に歯止めがかかったり、記憶力が向上した結果が導かれたようです。

結果としても、地中海料理のような食べ物や食事をすることでアルツハイマー型認知症の速度を遅らせたり、ブレーキのような働きをしている可能性が考えられると仮説が立てられています。

また、地中海料理に加え、魚、野菜、果物、ナッツ類などの食べ物や食事量を増やし、その一方で肉類や乳製品を含む食べ物や食事の摂取量を減らすことは、予防となったり、認知症初期症状の減少にも関係している可能性が報告されています。

更に、地中海周辺の食べ物や食事に関わるダイエットでは、エキストラバージンオリーブオイルや魚に含まれEPAやDHAの含有量が豊富なオメガ酸のオメガ3脂肪酸が豊富であることも共通点と言えます。

抗酸化と抗炎症の働きを持つ食事:

上記に挙げられた地中海料理の内容には、オメガ3などだけではなく、共通点として、抗酸化や抗炎症の働きを持つ食材や食べ物と食事がバランス良く含まれていることも良いとされる特徴の1つです。

それに、他の共通点や利点といえる食べ物や食事の内容には、コーヒー、カカオ、ワインに含まれるポリフェノール、プロバイオティクス、ビタミンなども挙げられます。

野菜や果物、身体に良い良質な脂質、ポリフェノールなどは抗酸化や抗老化、抗炎症などの働きに加え、鉛やアルミニウム、カドミウムをはじめとする有毒金属の排出や解毒にもつながっていることも見逃せない点と言えます。

そして、現代よりも以前の生活様式を重ねてみることは、更なる健康に貢献している可能性があります。

それは、現代と比較してカロリーも低く、空腹の時間が長いことも特徴でした。

カロリーが低いことは自然なカロリー制限に挙げられます。

また、空腹の時間が自然と長かったのは、現代では、継続的断食やインターミッテッド・ファスティングでも知られます。

自然とそうなることは海馬の神経新生の促進につながり、脳の保護や老化予防、炎症予防、酸化予防、認知症などの予防につながっていることが報告されています。

参考にした文献:
pubmed:33276505
medpagetoday公式ホームページ内 神経学/アルツハイマー病/92460
pubmed:31521398
pubmed:31565158
pubmed:29080524
pubmed:30664867

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