皮膚の弾力性と関節軟骨から抗ウイルス剤も?プロテオグリカン

2020年07月29日

健康

プロテオグリカンは、その保水力から軟骨の弾力性や肌の水分量を保持するなど、若々しくありたい加齢の味方として頼りにされている成分です。

プロテオグリカンは優秀な成分で、牛気管軟骨から抽出されていたころより、大変貴重かつ高価な成分として知る人ぞ知る成分でした。
現在は、サーモンの鼻軟骨から抽出されているためかつてよりは身近な成分となっています。

1.関節とプロテオグリカン

軟骨の成分は、70パーセントが水分でできています。
そして、関節を形成する関節軟骨には、プロテオグリカンが大量に含まれています。
プロテオグリカンは、関節の強さと可動性を回復させるのに役立ち、加齢や疾患による関節の痛みなどを軽減することもあります。
最近の研究では、サケ軟骨由来のプロテオグリカン5 mgを毎日摂取することにより、膝の痛みに大幅な改善が見られたという研究報告が話題となりました。
関節リウマチなどの炎症性関節炎や、変形性関節症でも効果を発揮するようです。

2.肌の保湿とプロテオグリカン

プロテオグリカンは、組織内の水分を保持することで機能し、細胞に栄養を与えます。
これにより、皮膚の弾力性が保たれ、しわや毛穴、しみなどの皮膚の悩みを減少させる効果が期待できます。
最近の化粧品には、プロテオグリカンが含まれているものも多く見られるようです。

3.ウイルスとプロテオグリカン

プロテオグリカンは、インフルエンザなどの抗ウイルス剤としても効果があるとの研究結果が出ています。
プロテオグリカンは細胞に働きかけるため、炎症や感染にも深くかかわっています。
海外の研究において、細胞へのインフルエンザウイルス付着の段階でインフルエンザウイルス感染を効率的にブロックしたとの研究結果が出ています。
細胞においてインフルエンザウイルス結合および感染を遮断することで、隣接する他の細胞への感染ウイルスの侵入をブロックすることができるようです。

プロテオグリカンは、ただや軟骨の柔軟性を保つだけではなく、インフルエンザなどを効率的に制御できる抗ウイルス剤としても活躍することが分かりました。
特に男性にはあまりなじみのない成分かもしれませんが、関心のある方にはお勧めの成分です。

 

参考にした情報:

Connective Tissue Support, from Skin to Joint


https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31341044/

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