若さ維持とアルツハイマーやパーキンソン病も認知症の原因や影響から遠ざかる食事とは?

2019年07月08日

リラックス・ストレッチ・女性

若さの維持と共に、認知症の代表格になるアルツハイマー病とパーキンソン病の原因や影響から遠ざかるヒントを考えます。

前回のライフスタイル編に続く食事編についての報告です。

食事もライフスタイルも炎症は共通点:

前回冒頭で、アルツハイマーやパーキンソン病の認知症の原因や影響についてのご紹介がありました。
共通点は神経の炎症が挙げられます。
炎症は一般的には修正可能なことが多く、原因も食事やライフスタイルから来ていることも少なくないようです。

 

食べ物や食事の原因や影響について:

前回のライフスタイルでは、遺伝子が認知症の原因になっているのは、5%程度との報告に驚かれたかもしれません。
残りのほとんどは食べ物や食事、ライフスタイルが原因ということになることが考えらえそうです。
今回は食べ物や食事についての報告からヒントを考えます。

 

炎症と関連する食べ物や食事?:

食べ物や食事とアルツハイマーやパーキンソン病の認知症の原因や影響の共通点に炎症という言葉が出て来ました。
炎症はさまざまな原因が報告されているものの、食べ物や食事を中心に考えた場合、大きな柱は2つ考えられそうです。
1つは食べ物の内容で炎症の原因や影響となりうるものです。
もう1つは、食べ物や食事の影響で炎症の原因となる血糖値やインスリンです。

 

血糖値は、身体を流れている血液のブドウ糖(グルコース)についての濃度といえます。
食品を食べた際に、その食べ物の内容によって食後に血糖値の上がり方が変わります。
例えば糖質は上がりやすく、脂質やたんぱく質などは反応がゆるやかといった具合です。

インスリンは、膵臓(すいぞう)で分泌するたんぱく質性のホルモンの一種といえます。
ブドウ糖の消費を促す働きで知られます。

 

食べ物や食事の内容で血糖値が原因の炎症を抑えたい:

糖質の多くは美味しい食品に含まれることや、美味しく感じやすいこともあって、ついつい食べてしまいますよね。
炎症を抑えたい時に留意したいのは、糖質で血糖値が急上昇し、その後急降下することで発生しやすい炎症です。
食べた後に頭がボーっとしたり、眠たくなったり、集中できなかったり、1~2時間もすればお腹が空いたりする時は血糖値の影響を受けているかもしれません。
不思議なことに、炭水化物や甘い食べ物などの糖質は、後になって余計にお腹がすきやすくなることが少なくありません。
その一方で、多くの野菜やたんぱく質、特に身体に良い脂質などは満腹感も感じやすく、お腹の持ちが長く感じることが一般的です。
炎症を抑えたい、抗炎症という意味ではおすすめですし、実際の研究報告でも野菜の炎症管理能力は効果的な結果が導かれることが多いようです。

 

低脂肪vs高脂肪と認知症への影響:

以前に低脂肪ダイエットが長らく人気だったことを覚えていますでしょうか?
脂肪はカロリーが高く、太る原因になりやすいから、脂肪を含む食べ物を食事でできるだけ減らすという内容でした。
調査の中には、そのダイエット方法で認知症と診断される人の数は急増したというものもあるようです。
現在人気になっているような炭水化物を制限する低炭水化物ダイエットや脂質の割合が高いケトダイエットは、低脂肪ダイエットの裏返しともいえる内容です。
ケトン食は最近になって神経保護の働きにも関りが有る可能性が報告され、数十年前からはてんかんなどの治療方法の1つにも取り入れられてきた経緯があるようです。
炭水化物の摂取量が制限されるために、血糖値やインスリン、炎症の原因や影響という意味では少ないといえます。
そのような意味からは、栄養素をバランス良く摂取し、上手にできる場合は、アルツハイマーやパーキンソン病の認知症の原因や影響から遠ざかる食事と言えるかと思います。
食べ過ぎが気になる人や、ダイエットを目指す人にとっては、炭水化物をはじめとする糖質が制限されるために、お腹がすきにくくなることからも、短期的には少なくとも、おすすめといえるかと思います。
ただし、たんぱく質の増えすぎる、野菜類が少なすぎる、脂質が少なすぎるなどが発生するなどバランスを考えておくことがおすすめといえそうです。

 

栄養素と酸化ストレスや認知症:

炎症と関わる食べ物や食事に含まれる栄養素という意味では、脂質は大きな影響を持ち、働きも重要といえそうです。
トランス脂肪酸などの人工的な油は一般的に炎症や痛みを増やすことでも知られ、その反対に魚などに含まれるオメガ3脂肪酸は抗炎症作用に働くともいわれます。
アルツハイマーやパーキンソン病の認知症などとも関係が大きく関連しているとされる、酸化ストレス、炎症、神経保護に関わるという意味でおすすめされることが少なくない栄養素の中には、ビタミンB2(リボフラビン)やビタミンB6(ピリドキシン)などのビタミンB栄養素もおすすめといえます。
酸化ストレスと鉄分の多さは比例するような報告もありますので、その意味では、鉄分単体をサプリメントで摂取することはおすすめできませんし、肉類の食べ過ぎにも注意が必要です。

 

炎症を減らしたい食事の方法?:

炎症を減らすことは健康維持やエイジングケアにもつながります。
糖類が増えることは酸化ストレスの増加の原因にもなっていることからも、糖質を減らした食べ物や食事はおすすめといえそうです。
また、血糖値やインスリンを使いすぎないという意味では、空腹時の時間帯が増えれば、その分、血糖値の上下などにかかる時間も少なくなります。

今回ご紹介したことは、正しい方法を身に付ければ、一般的に食べ物や食事に費やす金額も減り、時間も結果的に有効活用につながる内容も少なくありません。
参考にした情報:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28836492
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30098269
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30650523
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6356942/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18175736
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24944057
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21524314
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15616799
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5517396/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27810402

 

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