カロテノイドは認知機能の働きに影響している?

2019年03月28日

脳の健康

カロテノイドに含まれる成分が認知機能に良い働きを示したという調査報告を発見しました。

植物に含まれ、抗酸化作用の働きがあるとされるカロテノイドと認知機能の関係のヒントを探ります。

カロテノイドとは:
カロテノイドとは、特に植物、あるいは動物、微生物などに含まれている強い酸化作用を持つ黄色、オレンジ色、赤色などの天然色素のことです。
一般的なカロテノイドという言葉は、植物由来の色素のことを示すのではないでしょうか。
そのオレンジや黄色、赤色は食べ物の中からも発見することができます。

カロテノイドを含む食べ物の中には植物由来であれば、ニンジンやトマトがそれにあたります。
また動物性では、カニやザリガニ、エビやロブスターのような甲殻類から発見することができます。

カロテノイドと認知機能:
では、そのカロテノイドがなぜ認知機能の働きと関連性があるのかもしれないのでしょうか?
それは、どうやら私たちの身体の中に存在している成分とも関りがあるようです。

体内に存在している網膜の中にもカロテノイドは発見されていることが関係していることが報告されています。
例えば、カロテノイドのような抗酸化作用を持つ成分は、ルテインやゼアキサンチンといった一般的に目に良いとされる成分に含まれています。

そして、それらのルテインやゼアキサンチンは前頭葉、小脳、網膜、側頭など要するにいわゆる頭の中にも含まれていることが報告されています。
そのことが脳内や認知機能の働きにも影響を与えているということのようです。

カロテノイドを用いた認知機能の働きについての調査報告:
実際に、ルテインやゼアキサンチンを用いたいわゆるカロテノイドを含む栄養素群を用いて調査が行われた例がありましたので、下記にご紹介いたします。

健康的に日々の生活をしているものの黄斑色素についての数値が低い人々をランダム抽出した平均年齢45歳の91名の人々を対象にして12か月の期間おこなわれた調査です。
治験者を2つのグループに分け、1つは10mgのルテインと2mgのゼアキサンチン、そして10mgのメソゼアキサンチンなどのカロテノイドを含んだ粒を摂取するグループで、他方のグループは何も含まないただの粒を摂取するグループでした。
12ヶ月後におこなわれた認知機能の働きについての7つの調査の結果では、カロテノイド群を含んだグループの方が大幅に優位で改善が示された結果が導き出されたという報告でした。

上記でご紹介した調査は決して大きな規模の調査報告ではないものの、私たちがイメージしていたルテインやゼアキサンチンのようなカロテノイドの栄養素は目だけではなく、前頭葉、小脳、網膜、側頭などの脳の働きや認知機能とのつながりも深い可能性が示唆されたともいえます。

また、調査報告をおこなった研究者らは、カロテノイドと認知機能の働きの関係性について更なる研究が有効性を示せるものになると結論付けています。

情報源:
Power R. et al. Supplemental retinal carotenoids enhance memory in healthy indivisuals with low levels of macular pigment in a randomized, double-blind, placebo controlled clinical trial.
Journal of Alzheimers Dis. 2018;61:947-961.

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