記憶力から認知症やADHD予防にグルテンフリーの食べ物

2017年01月27日

小麦グルテン

認知症やADHDは西洋医療では脳の病気で知られますが、予防での共通点として食事をする時にグルテンフリーの食べ物を取り入れることはおすすめといえそうです。

脳関連の疾病が増えている?:

認知症やADHDなどの脳に関わる症状は世界的に観ても先進国では特に増えているようですが、とりわけ認知症に限っては65歳以上では10%、75歳以上では25%、85歳以上では50%の人が認知症を患っていることが少なくとも米国では報告されています。

新たな報告によると、2030年までには75歳以上の3人に1人が認知症を患うようになると想定されているようです。

また、認知症の前段階とも位置付けらることもある糖尿病についても日本でも予備軍を含むと数千万人とも伝えられています。

疾病が増えている背景:

認知症やADHD、自閉症など脳に関わる症状や疾患が増えている背景について専門家は、ここ数十年だけでも大きく変化した生活環境や食べ物を取り巻く食事の内容にあると伝えています。

昔の生活環境には虫や害虫、ウィルス、バクテリアなどは存在していたもの、環境毒や汚染、添加物、水銀、着色料、防腐剤、殺菌や除菌剤、殺虫剤、薬剤などについては考える必要もありませんでした。

また食べ物についてもバクテリアについては外敵と考えられたかもしれませんが、認知症や自閉症、ADHD、糖尿病などの原因にもなっていると考えられている品種改良や遺伝子組み換え、抗生物質やホルモン剤入りの食べ物や添加物や薬剤を含んだ加工食品等についても存在していませんでした。

例えば、品種改良を重ねた結果、小麦粉等に含まれるグルテンのように誰が食べても一定期間体内に影響を与えたり、食べる度にゆっくりと細胞に炎症を与えるような加工食品や食べ物は昔はありませんでしたが、今は食べ物が変化しましたし、人工的に加工されているものも多く、食事についても個々が自由に選択できる時代です。

わたしたちはそのような状況になった場合に、自然と何かを足して対処をしがちですが、多くの場合には何かを引くことや、少なくとも併用することで火に油を注ぐことをやめる必要があります。

また、何気なく継続している食事や生活習慣が予防を妨げていたり、障害に加担していることも少なくないようです。

食べ物をグルテンフリーにした報告:

一般的な健常者でさえ、35%の割合でグルテンに過敏に反応する遺伝子HLA-DQ2を持っていると報告されています。

腸内環境や脳とグルテンを含む食べ物などの関係に詳しいトム・オブライアン医学博士は、日々多くの認知症や糖尿病、慢性疲労や副腎疲労、自閉症やADHDなどの患者さんを観るうちに、たんぱく質のグルテンが与える健康への影響があまりに大きいことを知ったことからも、全ての患者さんに対して小麦粉などを含まない食事に切り替えるいわゆるグルテンを含まないグルテンフリーの食事に切り替えた場合、症状がどのように変化したかをまとめられています。

腸管が緩むことで腸管漏れとなって血液に流れるLGS(リーキーガット症候群)や慢性疲労、記憶力や集中力の低下等で糖尿病や認知症の予備軍にも共通点があるとされるセリアック病の人への調査では、73%の人が何らかの血流障害を兼ね備えていたものの、グルテンフリーの食事を12ヶ月間続けた後に脳内の13カ所におけるの血流検査では1人を除いて大きく脳内の血流に改善が見られたと報告されています。

ADHDの子供とグルテンフリー:

ADHDと診断された132人の子供については、全員がグルテンフリーの食事を行なった場合に6ヶ月以内に全員の検査で大きな改善が示された報告もあるようです。

子供についの他の調査では子供が朝にグルテンや食べ物のアレルギー反応を示すアレルゲンを朝食に食べた場合、その後数時間にわたって脳の働きが大きく低下することも報告されています。

参考にした情報:

アルツハイマーと認知症について

マーク・ハイマン医学博士 2016年7月29日

トム・オブライアン医学博士  2016年7月29日

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