グルテン過敏症やアレルギーや腸管漏れリーキーガットの予防のおすすめ

2016年07月01日

グルテンと腸管漏れリーキーガット

 

小麦粉に含まれるグルテンに対しての過敏症や不耐性、アレルギー、それに腸管漏れのLGS(リーキーガット症候群)になっている人の数は世界的に大きく数を増やしているのは周知のとおりです。

グルテンについての関連調査や報告の数は益々増えており、今回はグルテンと炎症について世界的リーダーによる最新の報告をまとめました。

 

そもそもアレルギー体質という言葉は30年前の子供と今の子供では割合が大きく異なっているように思いますが、現代では何らかのアレルギーを持っている子供を探すことは大変なことではなくなりました。

その要因は土壌内のミネラルをはじめとする栄養素の低下、環境汚染、電磁波、遺伝子組換え、添加物、ストレス、睡眠不足、日光浴不足など数多く挙げられていますが、先進国で特に近年新たに報じられている例が抗菌、殺菌、消臭をうたう日用品の使い過ぎもアレルギーを引き起こすきっかけになっていると報じられています。

 

小麦に含まれるグルテンについて新たにわかってきたこと:

アメリカの専門家の間で昨年大きな衝撃を受ける内容の報告がハーバード大学よりなされました。

衝撃の理由は大きく分けて2つあり、1つはアメリカでは毎日の食卓に並んできた小麦粉でつくられたパンに含むグルテンについてということ、そして報告が向き合いたくない内容であることの2つです。

ハーバード大学の調査によると、グルテンタンパクの一部を消化することができても全てを完全に体内で消化分解できる人はこの地球上に誰1人として存在していないというものでした。

 

その内容を念頭に、グルテンの専門病院で行なわれた200人についての調査では、以前はグルテンにアレルギー反応を示す数値が無かったものの、直近の検査ではグルテン不耐症や過敏症、アレルギーも含めるとその30%の人たちにおいて反応するようになっているというものでした。

 

別の機関が行なった調査では、300人以上のグルテンをはじめとするアレルギー治療のために病院を訪れた患者に行なわれた検査で、その26%の人に脳内バリアにグルテンによる炎症反応があり、その中の22%の人においてはリーキーブレインという脳幹漏れに発展しており、線維筋痛症やアルツハイマー型認知症などの症状が今後は出ることになる可能性を秘めているという内容でした。

 

こうしてまとめていると暗い情報で覆われているようにさえ感じますが、今からでも誰でも予防ができるということと、その方法にも触れています。

 

予防におすすめ:

・トイレに行く。本来ヒトの身体は悪いものを排出するようにできている。

・水をできれば常温で毎日少なくとも1リットル以上飲んで代謝しやすい身体の基礎を築く。

・炎症の可能性のある食べ物を検査する、あるいは止める。

・腸内がきれいであることが一番の予防につながるために、腸内環境を整えたり、腸のマイクロバイオームを診たりする。

・毎日少量でも良いので発酵食品を食べる。

・ヨーグルトは反応しなければ、自分で作る分にはよい。

・腸粘膜におすすめされる酪酸菌を増やす。

・トランス脂肪酸から離れる。(トランス脂肪酸の有害成分は1回のトランス脂肪酸摂取で、摂取量の半分を排出するのに120日、全て出すのには240日必要で炎症の原因に)

 

腸管漏れのLGS(リーキーガットシンドローム)予防のおすすめ:

3週間にわたり下記を止めてみることがおすすめされています。

・小麦粉に含まれるグルテン(パン、麺類、スイーツ、ビールなど)。

・乳成分

・砂糖類

3週間程度完全に上記をやめてみた後にピザなどを食べると、次の日に体調が悪くなったように体内の具合を把握できることがあるようです。

食べ物は炎症の原因か、あるいは抗炎症の食べ物かに属すことからも、自ら問いかけながら食べることがグルテン過敏症やアレルギーの予防につながると報じています。

 

 

参考にした情報:

線維筋痛症サミット(米国)

トム・オブライアン医学博士へのインタビューより

2016年6月25日

 

 

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