骨を丈夫にするカルシウムの吸収を助け代謝機能にもおすすめのビタミンD

2016年03月25日

 

太陽のビタミンDとカルシウム

ビタミンDというと日光にあたることで体内につくられることからも太陽のビタミンで知られる栄養素です。

 

ビタミンDは骨を丈夫にするカルシウムの吸収を体内で助けたり、健康や予防に欠かせない代謝機能を維持することでも知られる栄養素としてもビタミンDは知られます。

 

 

欧米で報告が増えているビタミンD:

フィンランドなど北欧の地域では太陽の日差しを浴びる時間が少ないためにビタミンDが体内で不足しやすい状態にあることからも、以前からビタミンD栄養素やサプリメントは人気が高く、最もおすすめされる栄養素の1つとして知られてきました。

 

 

近年では、ビタミンDが持つさまざまな働きの発見からもっと深い働きや効能が期待できるビタミンとして知られるようになってきました。

 

ヨーロッパだけではなくアメリカでも、ビタミンDのサプリメントの人気ランキングの上位10位までには入る常連の栄養素です。

 

 

多くの研究報告だけではなく、その人気の理由は他にも存在しています。

 

食べ物でビタミンDの栄養素を補おうとすると、魚や卵などの限られた食べ物にしぼられること、昔に比べて日光浴をする時間も短くなっているなどの理由もあって、多くの人が検査ではビタミンD不足と診断されることが多いと報告されています。

 

フィンランドではビタミンDが様々なシーンで幅広くおすすめされるようで、報告で子供のビタミンD摂取でも一型糖尿病リスクが下がることや、自己免疫疾患などの関連リスクが下がるとも伝えられています。

 

アメリカではビタミンDのレベルが下がるとがんや炎症にかかりやすく、ケガもしやすいといわれ、近年では多くのスポーツ業界でも検査の導入をしています。

 

例えば、オリンピック代表選手やプロスポーツ界でも、ケガや骨折、病気の予防にビタミンDサプリメントや日光浴の時間をとるようにおすすめされています。

 

 

プロスポーツ界で最近大きなニュースになった1つとして、運動能力が低かったり、パフォーマンスが十分に引き出せなかったり、ケガをするなどして所属チームを離れる結果になった選手はビタミンDのレベルが他の選手よりも低い結果にあったと伝えられています。

 

 

ビタミンDの上限摂取量:

アメリカの医学研究所であるIOMの発表では血液中のカルシウム濃度が高くなる可能性があることからも、一日あたりのビタミンD摂取量は4,000IUを超えないように摂取することをおすすめしています。

 

過剰な摂取をした場合には、カルシウムの高濃度につながることが考えられ、その場合には食欲の減退や、場合によっては吐き気につながる可能性が指摘されています。

 

なお、ビタミンDにおける中毒性の報告では、数ヶ月にわたり毎日50,000IUを継続したとしても、中毒性例になった例は極めて少ないと伝えられました。

 

 

考慮すべきこと:

 

私たちの健康はまず食生活と生活スタイルに大きく頼っています。

 

野菜類の食べ物の摂取を多くし、加工食品の摂取を下げ、睡眠やストレス、適度な運動や散歩、外での日光浴などが健康を左右する基礎になっていることはいうまでもありません。

 

ビタミンDのサプリメントに頼ることは後にし、気になる場合はまず食生活を見直しと、まずは一日30分でもたっぷりと太陽の恵みを浴びることといえます。

 

女性で日焼けやシミ、そばかすなどが気になる場合は、手のひら、首、おでこの部位からビタミンD生成されやすいといわれていることからも衣類で覆いすぎないようにすることがおすすめです。

 

 

参考にした文献:

ウォールストリートジャーナル 2016年1月27日オンライン レイチェル・バックマン氏

TSL for doctorates and patients July 2012:31-32.

Simpson M et al. No association of vitamin D intake or 25-hydroxy vitamin D levels in childhood with risk of islet autoimmunity and type 1 diabetes: the Diabetes Autoimmunity Study in the Yound. Diabetologia. 2011:54:2779-2788.

Lehouck A et al. High doses of vitamin D to reduce exacerbations in chronic obstructive pulmonary disease: a randomized trial. Ann Intern Med. 2012;156:1-5-114.

 

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